中井貴一さん主演。


『グッドモーニングショー』
朝の情報ワイド番組「グッドモーニングショー」司会の澄田(中井貴一)。
本番前、過去に一度関係を持ってしまい、付き合っていると思い込んでいるアシスタントの圭子(長澤まさみ)から恐ろしい一言が。
なんと2人の関係を、本番中に打ち明けると言うのだ。
さらには、プロデューサー石山(時任三郎)から、視聴率がこのままだと打ち切りだと告げられ、落ち込む澄田。
そんな時、突然起こった立てこもり事件の犯人が、澄田を呼べと言っていると警察から連絡があり‥‥。

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「踊る大捜査線」シリーズの脚本家である、君塚良一さんが監督・脚本の映画です。
キャストも豪華で、上記の他にも吉田羊さん、松重豊かさん、濱田岳さん、林遣都さん、志田未来さんなどなど。

改めて感じたのですが
僕は中井貴一さんのコメディお芝居がツボみたいです。
追い込まれ、悩み、テンパる澄田に、何度も笑ってしまいました。

志田未来さんの女子アナ役も、すごく良かったですね。
言葉もはっきりしていて、流れにテンパりながらも
締めるとこは締める大事な役どころを、好演してらっしゃいました。

生放送ワイドショーの、戦場のような裏側が描かれていたのも楽しく。
ネットでどんどん新しい情報が溢れだすご時世ですから。
昔以上により新鮮な情報が求められるわけで、そりゃあ裏方さんは大変ですよ。
番組内だけでなく、他の部署や上層部との戦いもあったりとか。

ただ、全体的には映画というより、舞台の演劇を観ているような感覚で。
それぞれが少しずつ、それぞれのキャラを大袈裟に演じているような。

特にアシスタントの圭子がやろうとしてることなんて、とち狂ってるとしか思えないですから。
だってこのご時世、不倫を生放送で発表したところで、本人含め誰も得しないわけで。
関係をストレートにしゃべろうとするより
やたら匂わせるようなコメントを、無理やり2人の関係に絡めて言う方が
リアリティもあるし、男も嫌がったのではないやろか。

人質がいるところで、ライフル銃だか散弾銃だかをぶんぶん振り回す犯人に、がんがん言葉で攻める澄田も謎でしたし。
ただでさえ取り乱してる犯人が逆上したら?
振り回している時に暴発したら?
人質には小さな子供もいるのに?
そんなところが、やたら気になってしまいました。

それこそ「踊る~」や、「古畑任三郎」のような。
シリアスな事件にコメディを混ぜたような現代劇は、大好きなんですけど。
ちょっと荒さが目についてしまい、僕は今一歩踏み込めませんでした。


☆個人的見どころ
 ・困る澄田
 ・正気と思えない圭子
 ・まさかの視聴者投票