湊かなえさん原作。
 

『少女』
海が近い街にある、クラシカルな制服が印象的な、伝統あるお嬢様学校。
学校ではおとなしいが、家では一心不乱に原稿用紙に向かい、小説を書き続ける由紀(本田翼)。
由紀の親友で元剣道部の敦子(山本美月)は、ケガで足に後遺症が残り、クラスでも激しいいじめに遭っていた。
ある日、転校生がやってきて、由紀と敦子に近づく。
彼女が親友の死体を見たという話を聞いた2人は、それ以来、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思ってしまい‥‥。

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「告白」の湊かなえさんの小説が原作です。
監督は、「繕い裁つ人」などの三島有紀子さん。

因果応報。
まさにこれに尽きますね。この映画は。
犯した罪は自分に返る。
全てがそれの繰り返し。
よくまあ、こんなに上手く物語を紡げるものだなと。
さすが湊かなえさん。

本田翼さんは、殺意と狂気を剥き出しにする由紀の役を熱演してらっしゃって。
その鋭い目線に背中がゾクッとしたのですが。
個人的には、あんなに剥き出しの子がいたらやべぇなと。
僕は「秘めた狂気」みたいな方が震えちゃうんで。
あまりの剥き出しっぷりが、逆に気になってしまいました。

物語の繋がりはすごく分かりやすかったんですけど
メインの女の子2人の心情が、あまり伝わってこなくて。
お芝居的にではなく、ストーリー的にですよ。

「人の死の瞬間が見たい」
そうなった女子高生の物語だということを、推しているように感じたんですが。
正直、そこまで「見た~い!」となってるようには思えなくて。

後から解説を読んで分かったんですが
人の死に直面したくて、由紀は難病の子供たちの病院に
敦子は老人ホームに通うんですね。
観てる最中には、僕は気付きませんでした。

もちろんこれは、受け取り手の問題なんでしょうけど
僕はもっときっちり伝えてもらいたかったです。

しかしアンジャッシュの児嶋さんは、きもい大人の役が、めちゃくちゃ上手ですね。
今回もめちゃくちゃきもかったです。(賛辞ですよ!)


☆個人的見どころ
 ・因果応報
 ・由紀の狂気剥き出しっぷり
 ・児嶋さんキモっ!