ワンピースを歌舞伎で!?
 

『シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』
 モンキー・D・ルフィ(市川猿之助)率いる麦わら海賊団は、大秘宝「ワンピース」を探し求めて航海を続けていた。
しかし、海軍との激しい戦闘の中で、仲間がバラバラになってしまう。
そんな時、ルフィの兄であるエース(福士誠治)が海軍に捕まり、公開処刑されるというニュースが。
ルフィはエースを救出するため、処刑が行われるマリンフォードに急ぐが‥‥。 
 
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あの超大人気マンガ「ワンピース」が、まさかの歌舞伎の舞台に。
しかもシャボンディ諸島→インペルダウン→マリンフォードという、現時点で一番の盛り上がりどころの「頂上戦争編」を。
 
いや~もう。
いや~もう!
めちゃくちゃ楽しかったです!
 
何度も鳥肌が立ち、何度も笑い、何度も泣いてしまいました。
なにより嬉しかったのは、原作の一ファンとして観て、ちゃんと「ワンピース」だったこと。
予想していた以上に、あのキャラたちが、世界が、見事に新橋演舞場の舞台に構築されておりました。

正直なところ
「歌舞伎でやって、ちゃんとワンピースになっているのか?」
という、不安と侮りがあって。
こう言っては大変失礼なんですが、あんまり期待してなかったんです。

それがもう。
観終わった後、僕の中で真逆に。
今や、会う人会う人に勧めちゃってます。笑

逆に、歌舞伎というベースがあったからこそ、ワンピースの世界が再現できたんじゃないですかね。
いや、全然歌舞伎に詳しくない僕が言うのもアレですが。

歌舞伎の口上やキメ顔、殺陣など
僕みたいな一般人が思う「歌舞伎」に
プロジェクションマッピングや、ワイヤーでのフライングなど、今の技術もふんだんに使われていて。

ワンピースという物語の素晴らしさと
歌舞伎の魅力と可能性と
それを、これでもか!と見せつけられました。

当然ですけど、それぞれのキャラが、ちょっとずつ歌舞伎チックにアレンジされていまして。
特にナミやロビンなど、女性キャラは。

でも、ボンクレーだけが、ほぼ原作のまんまで世界にハマッちゃうっていう笑
しかも、エンドロールを観て驚いたのですが、硬派のゾロとオカマのボンクレーを、同じ人が演じているという。
坂東巳之助さん、素晴らしかったなあ。
もちろん他の演者さんもですけど。

残念だったのは、だいぶカットされていたようで。
本来なら3時間半?4時間?あるのが2時間に。
もちろん、ナレーションなどで途中のストーリーの説明はあったんですけど。
他の映画より高い特別料金だったので、休憩挟んでも全部見せて欲しかったです。
「ゲキ×シネ」は全部見せてくれるよ!

でも、来年の再演が決まっているようなので
チケットが取れるのならば、生で観てみたいなあ。


☆個人的見どころ
 ・歌舞伎とワンピースの融合っぷり
 ・裏のMVP・ボンクレー
 ・エースーーーーー!!!