『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』
今までやりたい放題やってきた映画監督マイケル・ムーア。
その彼がなんと、国防総省に呼び出され、ずらりと並んだ偉い人たちに相談をもちかけられる(もちろん嘘)。
彼らの訴えを聞いたムーアは、自分が先陣をきって各国を侵略することを提案。
そして彼は、米軍空母に乗って、ヨーロッパへと向かった‥‥。
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マイケル・ムーアの最新作ですよ。
今回は、アメリカを叩く側ではなく、なんとアメリカ文化を世界各地に持ち込んで、侵略してしまおうと言い出すのです。
つまりアメリカの味方!
‥‥という設定で、世界各国に乗り込み。
各国の優れた文化・制度と、アメリカのダメな部分を比べるという手段を取ったのです。
逆反面教師というのか。
ミイラ取りに行ったら、こっちがミイラだったと言うか。
これがもう、笑っちゃった反面、日本に住むものとして、耳が痛い部分が多々あって。
そりゃあもう、戦後日本は、良い部分も悪い部分も、いろんなものがアメリカ式になってしまいましたから。
当てはまることが多いのは当然か。
しかし日本は経済大国と言われながら、いろんなところで後れをとってしまったのですね。各国に。
教育制度、労働形態、刑務所、果ては給食まで。
日本では考えられない、驚くようなシステムを取り入れて成果を上げている国が多いことに、カルチャーショックを受けましたよ、
そりゃあ、各国一長一短あると思うんですけど。
新しいシステムを取り入れて成功した国などからは、いろいろ取り入れれば良いんじゃないかと思うんですよね。日本も。
国民性や国土の大きさなんかもありますけど。
実際に、いろんなものが破綻してきているんですから、何かと見直す時期に来ているんだと思います。
マイケル・ムーア監督なんで、「面白くてためにならない」みたいな映画を予想してたんですが。
この映画は普通にためになりました。
もっといろんな人に観てもらいたいです。
☆個人的見どころ
・ゆとり教育成功例
・さらにゆとり刑務所も
・さすがに老けたねマイケル・ムーア