『オオカミ少女と黒王子』
女子高生になったエリカ(二階堂ふみ)は、派手な友人たちと対等に付き合うため、イケメンの彼氏がいると、いつも嘘のノロケ話をしていた。
それでも彼氏の存在を疑われたエリカは、街で見掛けたイケメンを勝手に写真に撮り、友人に見せる。
するとそれは、偶然にも同じ高校に通う男子高校生・恭也(山崎賢人)だった。
慌てたエリカは恭也を連れ出し、嘘に付き合ってくれと懇願すると、意外にも彼は快諾。
しかしその代わり、自分の言うことを何でも聞く犬になれという条件付き。
なんと学校で女性とから王子と憧れられる恭也の正体は、性格最悪のドS男だったのだ‥‥。
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八田鮎子さんの人気少女マンガの実写版ですって。
監督は「娚の一生」などの廣木隆一さん。
門脇麦さんが出てるのも嬉しい!
これはもう、完全に女子のための映画ですね。
イケメンにあんなことされたい・こんな風に扱われたいという、女子の願望を全て具現化し
イケメンにはどうやっても勝てないという現実を突き付け、地味系男子の夢を打ち砕く映画でしたよ。笑
だからこれはもう、女子目線で観るしかないなと、割り切って鑑賞。
だってあんなイキッてて(大阪弁)女慣れして達観したような高一男子いないでしょ。高一ですよ。
いたら学校で浮きまくるでしょうよ。
でも映画なのでオーケー。
女子の夢の具現化ですからオーケー。
結局、地味男が優しさや思いやりを全面に押し出しても
クールなイケメンが1cmの隙間から見せる素顔に勝てないのだな。
エリカも、イケメンには良いように転がされるのに、地味系には難攻不落。おい!
僕はもう、予告編で二階堂ふみさんが、両ほっぺた握られてるシーン観て、絶対映画館で観ると決めたのですが。
いやー、もう、かわいかったですね。
黒王子に翻弄される普通の女子高生を、感情豊かに演じてらっしゃいました。
鼻歌交じりに一人歩くシーン、めっちゃ良かったっす。
山崎賢人さんも、完全にクールなイケメン高校生に徹して演じてらっしゃいましたし。
近距離でにらまれたり、髪の毛くしゃくしゃされたり、みんなの前で腕を引っ張られたり。
嫌味まじりに攻めてくる友人から、脅し半分に守るシーンなんて、まさに神対応。
さすが黒王子!
リアルではなく、ファンタジーとして入り込むことができました。
自称「イケてる」女友達たちがクソ過ぎたのは、なんだか妙にリアル。
親友は他でキープしておいて、そことの付き合いは上辺だけでいいのだな。
原作者さん(もしくは脚本家さん)の、学生時代の感情を勝手に垣間見た気がしました。笑
まわりはカップルや女性同士のお客さんがほとんどだったのですが
「なるほど。こういうところでキュンと来るのか」
みたいな反応が分かりやすくて楽しかったです。
☆個人的見どころ
・学園恋愛ファンタジー
・今夜はブギーバック
・チュー