『マネーモンスター』
高視聴率を叩き出す財テク番組「マネーモンスター」。
人気の秘密は、司会のリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)が、アドリブ満載の軽快なトークで繰り出す株価予想。
ある日、いつものように、プロデューサーのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を無視して、ゲイツが番組を進めていると、拳銃を持った男・カイル(ジャック・オコンネル)が乱入。
彼は、ゲイツが番組内で勧めた株を買ったが、それが大暴落して全財産を失ったと言う。
ゲイツに爆弾を仕掛けたベストを着せ、番組をジャックしたカイルは、なぜ株が暴落したのかをきちんと説明しろと言うが‥‥。
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ここ数年は監督としても活躍しているジョディ・フォスターの作品です。
株だとかに一切興味がないもんで
大損こいてる人がいても「自業自得やろがい!」くらいにしか思わないんですけど。
この映画は、そんな僕にも興味深く観れるように作られてありました。
お金のない庶民が、少しでも持ち金を増やして生活を楽にしたいと思うのは当然のこと。
普段、株なんかに手を出さないカイルみたいな人が
「これは固い!買いだ!」
と、ゲイツの言葉に乗せられて、つぎこんだ全財産がパーに。
さすがに同情しますよね。
最初は、自分の命惜しさに、犯人に話を合わせていたゲイツですが
状況が進むにつれ、「本当にカイルだけが悪いのか?」「大暴落には、裏があるのでは?」と。
いつしか彼に同情的に。
そんなゲイツの心の揺らぎが、観てるこちらの心情ともシンクロしまして。
そうなってくると、さらに入り込めちゃうわけで。
さらに、動きのないスタジオの中の緊迫感と
スタジオ外で原因を究明する、テレビクルーや関係者たちの慌ただしさ。
そのギャップが相乗効果となり、こちらの興奮をさらに掻き立ててくれました。
上手いっすな~。見せ方が。
悪いのは誰なのか。
銃を手に番組ジャックしたカイルか
いたずらに視聴者を煽ったゲイツか
それとも、自社株を大暴落させてしまた会社か。
全財産を失った男の、衝動的な犯行かと思いきや
その裏には、意外な事実が。
ラストまでグイグイ引っ張って行かれましたよ。
面白かった~。
☆個人的見どころ
・本当に悪いヤツは?
・ゲイツとパティのコンビネーション
・カイルvs彼女
(6月10日公開予定)