ブラッドリー・クーパー!


『二ツ星の料理人』
才能を認められながらも、酒癖の悪さと短気でトラブルを連発していた料理人アダム・ジョーンズ。
彼がパリの二ツ星レストランから姿を消して3年。
酒を断ち、ロンドンにある旧友のレストランに現れたアダムは、料理界への復帰を宣言。
かつての仲間や、有能なスタッフを引き抜き、ド派手に新店をオープン。
しかし、ワンマンな手法と過去の怨恨が足を引っ張り、新店は波乱の船出に‥‥。

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監督は「8月の家族たち」のジョン・ウェルズ。
主演は「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパー。
他にもシエナ・ミラーやオマール・シーなど、豪華キャスト。

料理人も、ここまでのランクの人はもはや芸術家なんですね。気質が。
盛り付け、香り、温度、もちろん味も。
すべて完璧に仕上げたいからこそ、まわりができないとイライラしちゃったり
陶芸家が壺を割るかのごとく、皿を投げ捨てたり。
求めていた味にたどりつくと、子供のように喜んだり。

そんな天才肌の料理人アダムを、ブラッドリー・クーパーが熱く演じておりました。

ちょうど先日、世界一のレストラン「ノーマ」のドキュメンタリーを観たところやったんで。
アダムの行動を見ながら
「料理人あるあるやな~うんうん」
と、知ったかぶって観てしまいました。

一度挫折した天才料理人が、ドン底から這い上がるという、面白いけどベタなストーリーなんかなと思いきや
途中で目を真ん丸にひんむいてしまった展開があったり
ライバルとの熱い絆や、ちょびっと恋愛要素もあったりで、
尻尾までアンコの鯛焼きのように、最後まで楽しめる映画でした。
高級レストランの話を、鯛焼きで例えてすんません。

ただ、うまそうな料理ばっかりやったんですけど、願わくばもう少し味が伝わってくるような描写も欲しかったです。
まあ、レストランの裏側を描いているので、それはそれでなんですけど。

シェフとレストランの映画なのに、プロスポーツや格闘家の映画のように、手に汗握って観てしまいました。
面白かった!


☆個人的見どころ
 ・アダムさんの破天荒っぷり
 ・唐辛子
 ・熱いライバル

(6月11日公開予定)