『燐寸少女 マッチショウジョ』
謎めいた少女の燐(佐藤すみれ)は、心に陰を持つ人の前に現れ、マッチを渡していた。
それは、寿命と引き換えに、擦った人の妄想を具現化してくれる、不思議なマッチ。
マッチを受け取ったのは、いじめられっ子の氏家(本田剛文)、展覧会入賞を狙う美大生の岸田(小野賢章)。
そして、妻の余命を宣告された老人(大石吾朗)。
彼らはそれぞれマッチを擦り、自分の妄想を思い浮かべるが‥‥。
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鈴木小波さんの人気コミックが原作なのだそうです。
監督は内田浩さん。
燐寸少女・燐役は、SKE48の佐藤すみれさんです。
女の子版「笑ゥせぇるすまん」といった感じの作品でしたね。
人間の欲望にスポットを当て、それがブラックに描かれてあって。
大小あれど、欲望なんか誰にでもあるもんで。
他人のためにだけ生きてる人なんて、ほぼいないでしょうよ。
叶わない欲望から妄想が生まれ。
その妄想が叶う手段を得た時、人間は‥‥。
妄想の種類にもいくつかあるもので。
自分の高めるものであったり、他人を貶めるものであったり。
それが他人を貶めるものであれば、いずれそのしわ寄せが自分に。
まさに、笑ゥせぇるすまんスタイル!
そんな風に、最初はブラックなストーリーを、若干震えながら観てたのですが
後半は一転。
いや、ネタバレなので詳しく言えないですけど。
気づけば涙腺を刺激されてしまってましたよ。
予想外の角度からのラストに、やられてしまいました。
妄想も妄想マッチも、使う人次第だ。
☆個人的見どころ
・おじいさんとおばあさん
・燐寸少女・燐の正体
・主題歌は空想委員会!
(5月28日公開予定)