成海璃子さん!


『無伴奏』
日本中で学生運動が巻き起こっていた、1969年の仙台。
女子高生の響子(成海璃子)は、友人たちと制服廃止運動を起こしていた。
ある日響子は、友人に連れられて、クラシックの流れる喫茶店「無伴奏」へ。
そこで知り合った、いつもパッヘルベルの「カノン」をリクエストする大学生・渉(池松壮亮)に興味を持ち、やがて恋に。
しかし響子は渉に、どこか心の扉を開いてくれないような寂しさを感じていた‥‥。

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直木賞作家・小池真理子さんの半自伝的小説が原作だそうです。
監督は矢崎仁司さん。

1969年といえば、学生運動も末期頃なんですかね。
もちろん僕は、当時を振り返るニュースとかでしか知らないですけど。

でも、きっと今よりはみんなパワーがあって
世の中を変えようとか
このままでは日本はどうだとか
ややもすれば子供の背伸びにも見えそうですが
それでもみんなが、力強く。

独特の言葉まわしだったんですけど、当時の学生は、みんなこんな話し方をしていたんですかね?
良く言えば文学的で
悪く言えばキザな。

ただ、演じている皆さんが本当にナチュラルで
成海璃子さんも、池松壮亮さんも、斎藤工さんも。
まだみんなお若いのに、ちゃんとこの時代の学生に見えたんですよね。

ラインやメールなんてもちろんない時代の
手探り状態から突然恋愛に発展するような。
恋の成長の、多くを偶然に頼らなければならないような。
その辺のドキドキとモヤモヤが、すごく伝わって来ましたよ。

そんな2人の関係は、思いもよらぬ方向に。
一人の女子高生の経験と傷心。そして成長。
成海璃子さんが、体当たりで演じておられました。

ですが。
激しい濡れ場があったんですけど、不自然なくらい、おぱいを隠してまして。
だったら、無理にからみ部分を見せずに「このあと、やりましたよ」的な演出でいいんじゃないかなと。

もちろん、こういうのは御本人の意思ではないんでしょうけどね
でも、こういう見せ方をすると、御本人が損してしまうのでは、と思ったのです。
成海璃子さん、好きな女優さんなので。

いや、おぱいが見たいから言ってるんじゃないんですよ!
本当ですよ!
見たいか見たくないかって言われたら、断然見たいけど!

しかし池松さんは、その世代の中で断然女優さんとの濡れ場が多いっすね。
‥‥いいなあ‥‥。


☆個人的見どころ
 ・若者たちの交錯
 ・のぞく斎藤工
 ・とは言え横ちち