『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』
93才になり、海辺の静かな家で余生を過ごすシャーロック・ホームズ。
だが彼の頭には、常に引っかかっている30年前のある事件が。
それは、ある男性から依頼された、彼の妻の不可解な行動の素行調査だった。
しかしその件はホームズの失態から未解決となり、ホームズは引退を決意。
老いたホームズは心の決着をつけるため、少年ロジャーを助手に、人生最後の推理を始める‥‥。
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監督は「ドリームガールズ」などのビル・コンドン。
ミッチ・カリンの同名小説が原作だそうです。
ホームズ役は、76才のイアン・マッケラン。
絶妙の老けっぷりでしたね。すごい。
真田広之さんもキーマンとして出演されておりますよ。
人並み外れた洞察力と記憶力から、天才的な推理を導き出すシャーロック・ホームズも93才に。
自分の最後が遠くないことを知るが、心残りになっている事件を、記憶と共に推理し直すわけですが。
自分の記憶力に衰えが出てきていることは否めず。
どちらかというと、事件の謎というよりは、自分の老いとの戦いがメインで。
細い細い記憶の糸をたどりながら、未解決事件をたどたどしく推理するホームズの姿は
見ていてちょっと悲しくもあり。
それでも、ここ一番で目覚めたかのように脳みそを回転させる姿は、めっちゃカッコ良かったです。
イアン・マッケランの老け芝居は素晴らしかったですし。
帽子・パイプのホームズ像を、「あれは小説の中の演出」として、実在の人物かのように仕立てているところは面白かったんですけど。
でも結局、アーサー・コナン・ドイルの原作ではないんですよね。
シャーロック・ホームズというキャラクターは、今や世界的キャラクターだと思うんですけど。
原作者じゃない人が、勝手に(?)続きを予想し、しかも哀しい老後を描いてることに、ちょっと引っかかってしまいました。
☆個人的見どころ
・老いていくホームズ
・まさかの日本上陸
・そして事件は‥‥