『インサイダーズ 内部者たち』
裏社会で汚れ仕事を請け負うアン・サング(イ・ビョンホン)。
財閥企業であるミライ自動車が、大統領候補の政治家に裏金を送っていた証拠を入手。
ミライ自動車をゆする計画を立てるが失敗し、片手を切られ、失墜してしまう。
そのアン・サングのため、裏金捜査が空振りに終わった検事のウ・ジャンフン。
左遷を命じられたウは、一発逆転を狙ってアン・サングに共闘を持ちかけるが‥‥。
---------------
ウ・ミンホ監督・脚本です。
韓国での財閥の幅きかせっぷりは、日本でもちょこちょこニュースで出てますが。
最近、そういった世界を描いた韓国映画が多いですな。
財閥の金持ちが、政治家と、さらにマスコミともつながると、どれだけ圧倒的な力になるか。
恐ろしいですよね。
悪いことをしてるやつがいても、それを伝えるところがないし、守ってくれるところもないという。
そこに、いかにして風穴を開けるのか。
蟻の穴がやがてダムを決壊させると言いますけど。
実際にはそんな簡単なことではなく。
善人がいないところが、リアルで良かったですね。
体制側はもちろん、引っくり返そうとする側も。
全員悪人というわけではないんですけど。
それぞれが、金欲、出世欲、そして復讐を糧に動いていて。
全ては、自分のため。
「悪は許さねえ」みたいなヒーローも好きですけど。
正義感だけで戦うには、あまりに相手が強大で、リスクも大きく。
自らの欲で動く登場人物たちが、グイグイ物語に引き込んでくれました。
果たして、アン・サングは巨大権力に一泡ふかせることができるのでしょうか?
最後の最後まで興奮しましたねえ。面白かった。
それにしても
相変わらずイ・ビョンホンはカッコええなあ~。
☆個人的見どころ
・巨悪vsチンピラ
・ちんちんゴルフ
・ラーメンうまそう