『クリムゾン・ピーク』
小説家志望のイーディスは、10才の時に死んだ母の霊を見て以来、たびたび幽霊を目撃するように。
成人し、恋人トーマスとの結婚を望むが、資産家の父は猛反対。
しかし、父が謎の死をとげ、2人は結婚し、トーマスの生家で彼の姉ルシールと3人暮らしを始める。
その土地は、冬になると粘土質の土が雪を真っ赤に染めることから、「クリムゾン・ピーク」と呼ばれていた。
それを聞いたカーティスは、かつて枕元に現れた霊に「クリムゾン・ピークに気を付けろ」と忠告されていたことを思い出す‥‥。
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あの超絶名作「パシフィック・リム」の監督ギレルモ・デル・トロの最新作です。
ヒロインは、幸の薄そうな女性役が上手いでお馴染みミア・ワシコウスカ。
ゴシックホラーというヤツですね。
最近覚えましたよ。この単語。
がっつりホラーだと覚悟して観たんですけど、そこまでホラー要素は強くなかったです。
霊はもちろん出てくるんですけど、悪魔のようなビジュアルで。
いや、怖いんですけど、リアルではないというか。
出てくるタイミングやインパクトに驚かされることはあっても、精神的に来ないというか。
トーマス、ルシールの不気味な姉弟と
クリムゾン・ピークの謎が、物語の肝になってくるわけですけど
ホラーにしてはそこまで怖くなく
サスペンスにしては、おおっ!と思うような展開もなく。
こちらとしては、イーディスがかわいそうな展開にならないことを、祈りながら観るしかなかったんですが
グイッと物語に引き込んでくれるような何かが、いまいち感じられずで残念でした。
現実とファンタジーの狭間のような舞台は、決して嫌いではないんですけどね。
朽ちて行く古城の美しさばかり、印象に残ってしまいました。
☆個人的見どころ
・イーディスの幸薄そうっぷり
・古屋敷の不気味さ
・赤い幽霊の謎