感動の実話!


『海難1890』
1890年9月。オスマン帝国からの親善使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号が、台風により和歌山県沖で座礁し大破。

500人以上の犠牲者が出たが、地元住民の懸命な救出作業により、69人の命が救われた。

住人たちは、貧しい暮らしの中、食べ物や薬を分け与え、生き残った船員たちを故郷に返す。

そして1985年。イラン・イラク戦争が激しくなる中、テヘランに日本人215人が取り残されてしまう。

日本への救援機要請は断られ、困り果てた日本大使館は、最後の望みの綱として、トルコ大使館に救出を依頼する‥‥。


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監督は「利休にたずねよ」などの田中光敏さん。

エルトゥールル号の実話は、トルコでは教科書に載ってるそうですよ。


ええ話ですね。知れて良かった。

この前観た「杉原千畝」もそうですが。

日本人がもっと知るべきで、誇るべきで、見習うべき話ですよ。

まあ誇ると言っても、言いふらしたりとかするのは下品ですけど。


ただ、そもそもがええ話なので

「どう?いい話でしょ?」

と、押し付けられているような演出に感じるところが、ところどころあって。

そこは少し、逆に冷めてしまいましたね。

もちろん、この話し自体の価値が下がるわけではないですよ。


それにしても、昔の日本人って、こんなに素敵だったのかなと。

言葉の通じない外国人やろうが、困っている人は放っておけず。

他人に無関心なだけならまだしも

工事がうるせえだの祭りがうるせえだの、なんなら幼稚園がうるせえだのと

自分の暮らしやすさを最優先する輩がいる今日この頃ですが。


そしてトルコも、困ってる人は放っておかない国民性だそうで。

自分たちよりも日本人の帰国を優先した政府に対し、

非難よりも、賛辞の電話が圧倒的に多かったそうです。

泣ける!ありがとう!


それに比べて、うちの政府は何をしとんねんっていう、怒りが込み上げましたよ。

政府と飛行機会社と。

まあ、自分は行ける立場ではなかったので、人にそう言うのは無責任すぎますけど。


学校で流しましょうよ。こういう映画は。

若い子たちに、昔の日本人の心を知ってもらいましょう。



☆個人的見どころ

 ・親切には親切で

 ・テヘランの空港で

 ・忽那汐里さんやっぱかわいい