生田斗真さん主演!



『グラスホッパー』

ハロウィンの夜に、薬物中毒者が運転する車が渋谷のスクランブル交差点で大暴走し、多数の死傷者が。

その事故で恋人を失った高校教師の鈴木(生田斗真)は、事故には裏である組織が関係していたと知り、教師を辞めてそこに潜入。

しかし、首謀者と思しき男と接触する寸前、男は押し屋(吉岡秀隆)という殺し屋の仕業で殺害されてしまう。

しかも、その殺害を依頼したのは鈴木だと疑われ、組織から追われる身に。

同じ頃、特殊な能力で標的を自殺に追い込む殺し屋・鯨(浅野忠信)は、事情を知り過ぎたという理由で、同じ組織に狙われていた‥‥。


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伊坂幸太郎さんの小説が原作です。

監督は、生田斗真さんと「脳男」でもタッグを組んだ瀧本智行さん。


そりゃあねえ、最愛の恋人を事故で失って落胆しているところに、実は事故には裏があるなんて教えられたら、調べたくなるでしょうよ。

それが鈴木で。

でも、それはただ自分個人の復讐心からだけだったのに

気づけば、もっと大きな事件に巻き込まれて。


山田涼介さん演じる、ナイフ使いの殺し屋「蝉」。

心を操り、自殺に追い込む殺し屋「鯨」。

一見地味なサラリーマン風の殺し屋「押し屋」。

それぞれにも、現在に至ったバックボーンがあり、彼らの生き様も見せつつ。

鈴木が事件の真相に近づくにつれ、事に大きさと真相が見えてくるのです。


なんですが、こっちが望んでるように、テンポよく物語が進んでくれなくて。

これだけの人間の想いや怨恨が交錯するストーリーなので、トントントンッと行く心地よさが、僕は欲しかったんですけど。

一つ一つのシーンが長く感じてしまいました。


そしてラストには、もちろん全ての秘密が明らかになるのですが。

それを教えられた上で、なんだかモヤモヤが残ってしまいました。

もちろん詳しくは言えませんけど

簡単に言うと、「この方法しかやり方がなかったのか?」と。


演者の方たちは熱演でしたし、渋谷という繁華街の裏側の、ダークな世界観は見応えがあったんですけど

僕としては、テンポとラストのスッキリ感が、もうちょっと欲しかったです。



☆個人的見どころ

 ・真相

 ・カボチャの子供

 ・鯨vs蝉