ミラ・ジョボビッチ!


『サバイバー』
ロンドンのアメリカ大使館で働く外交官ケイト。
不審な入国者が入り込まないよう、日々厳しく審査していた。
彼女はその存在を疎まれ、組織が雇ったテロリスト・通称「時計屋」に命を狙われて、爆破テロの標的に。
運よく命拾いしたケイトだったが、生き残ったことにより、爆破テロ犯の容疑がかかってしまう。
彼女はアメリカ、イギリス警察、時計屋から追われながらも、事件の真相を探ろうとするが‥‥。

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監督は「推理作家ポー 最後の5日間」などの、ジェームズ・マクティーグ。
主演はミラ・ジョボビッチ。
今回、派手なアクションは抑え目。
時計屋役で、元007のピアース・ブロスナンも出ております。

序盤から、めちゃくちゃ興奮しましたよ。
主人公が犯人と間違われて追われるのは、よくあるっちゃよくあるんですが。
その追い込まれ方がもう、半端じゃなくて。
アメリカ国家、イギリス警察、テロリストからあらゆる手段で追跡され。
味方と思っていた人にも疑われだし、誰を頼っていいか、信じていいか分からない状況で。

でも、キレ者のケイトも、あらゆる知識を使って、その追跡を回避し続けるのです。
ずーっと手がギューッとなってましたよ。その緊張感に。

そんな感じで、中盤くらいまで大興奮だったんですけど。
終盤に向かうにつれて、ちょっと様相が変わりまして。
ケイトの行動が「身の潔白を証明する」から「大規模テロを止める」に変わっちゃうんですよね。
もちろん、そのテロを止めることで、自身の潔白も証明できるんでしょうけど。

ただ、観てる僕としては、何で彼女が、危険を冒してそこまで‥‥と思ってしまったので。
結局そこには、彼女の中の強い愛国心があるわけなんですけど。

いや、その流れはそれで興奮したんですけどね。ラストまで。
ただ、急激な舵の切り方に、ちょっとついて行きにくかったんです。

それと、「愛国心強いよ!」感が、ちょっとキツすぎで。
いや、他の国も、「うちの国いいよね」みたいな表現はやりますけど、アメリカ映画って、やり方が露骨な気が。
星条旗をデーンと掲げて、愛国心を全面にアピールされると、「これ、何かのPR映画?」となってしまうのです。
ちょっと意地悪な見方かもですけどね。

とはいえ、この映画で大興奮したのも事実です。
格闘アクション抑え目とはいえ、やはり体を張らされるんですね~、ミラ姉さんは。


☆個人的見どころ
 ・とにかく死なないミラ・ジョボビッチ
 ・時計屋怖すぎ
 ・そしてラストは…