ドイツ発・ハッカー映画。


『ピエロがお前を嘲笑う』
天才的なハッキング能力を持つベンヤミンは、ハッカー集団「CLAY」に誘われる。
最初はイタズラ程度だったのが、次第にエスカレート。
ついには、CLAYの起こしたハッキングにより、殺人事件が起こってしまう。
それにより、警察とマフィアの両方から追われるようになったCLAY。
物語は、仲間を殺されて出頭してきたベンヤミンの自白から始まる‥‥。

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気持ち悪!と思いながらも、パソコン片手にカタカタと、でかいコンピューターを乗っ取る姿に憧れてしまう部分もあるのは、僕が男の子だからでしょうか。

そんな天才ハッカー少年(青年?)ベンヤミンと仲間たちが、自分の存在を示すため、ハッカー界のカリスマに認めさせるため、奮闘するのですが。
踏み込んじゃいけない領域に踏み込んでしまい、てんやわんや。

パソコン上でのやりとりだけでなく、実際の潜入場面や、サイバー警察との駆け引きもあり

最後までハラハラの展開。
ネットの世界を暗い地下鉄に例えて見せてくれてたのも、しゃれてて面白かったですし。

内気なベンヤミンが、どんどん自我を出してくる感じとかも、ネット社会の狂気な部分と相まっていてリアル。

これも「ラストで騙されるよ系」の予告が入ってて、どうなるのかと思っていたのですが。

確かにこのラストは読めなかったっすね。

驚かされました。


ただ、スカーッ!とするまでの爽快感には至らず。

そのラストを観て、ん?そうなの?と思うところもあって。

いや、もう一度見直せば、ちゃんと作られてるのかな。


とにかく、物語の造りと見せ方はすごく良かったです。

ラストの仕掛けも。


個人的になんですけど、この映画に関わらず、「ラストであなたは騙される」系の予告、あまり好きじゃないんですよね。

観る前にハードルが上がっちゃうし、そこばっかり気になってしまうので。



☆個人的見どころ
 ・騙されるか否か
 ・地下鉄
 ・vs警察のおばちゃん