怖い!


『クーデター』

水道関係の仕事で、家族と共に東南アジアの某国に移住してきたジャック(オーウェン・ウィルソン)。

到着初日から、文化の違いに戸惑うことばかりだが、家族は新しい環境に馴染もうとしていた。

しかし翌日、その国でクーデターが発生し、暴徒化した住人たちが警官隊を圧倒。

暴徒たちは、外国人たちを片っ端から殺害し、ついにジャックたちのいるホテルも包囲される。

飛行機で知り合った旅行者ハモンドの助けもあって、家族は屋上に避難するが、状況は絶望的だった‥‥。


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主演は、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソン。

ハモンド役には、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンが出演しております。

いやー、怖かった!
と言うか、怖面白かったです。

言葉も通じない、土地勘もないところで、ちょっとしたトラブルに巻き込まれるだけでも、かなり怖いでしょうに。
それが、突然治安が崩壊し、訳も分からないまま、外国人全員がターゲットになるという。

しかも一人ならまだしも、嫁と幼い娘を2人抱えて。
逃げるのに不利なことばっかり。

というか、どこに逃げたらいいのかも分からない状況で。


極限の、本当に極限の状況で試される、家族の絆。父の力。

一つの判断ミスが、自分を、家族を失うことになるわけで。

果たしてこの一家は、全員揃って生き延びることができるのでしょうか?

ちょっと映画的なご都合が垣間見えたのが、すこし残念でしたが。
ピンチやチャンスが発生するところに、ちょっと強引さが見えてしまったというか。

もっと、とことんリアリティを追求してくれてたら、さらに名作になっていた予感。

ただ、某国になってるとはいえ、あまりにも東南アジアの人が残虐に描かれていて。
怒りが溜まっている理由の説明もありましたけど、そこまで全員が、女子供まで惨殺するまで鬼畜になれるのか?と。
例えば、白人の国の設定にしたとしたら、ここまで残虐に描かないでしょうから。
映画的演出だとは分かっていますけど、僕はちょっと引っ掛かってしまいました。


とは言いつつも、最後の1秒まで目が離せない映画でした。

パニック系の映画はどんどん新作が出てくるジャンルですけど

ここ最近では、群を抜いて怖かったです。

☆個人的見どころ

 ・君は生き延びることができるか?

 ・さすが元007!

 ・ベ、ベトナムさん!