ペニスへのこだわり。


『最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~』
アイスランドにある、世界でただ一つのペニス博物館。
ペニスの魅力に取りつかれた館長が、世界中から集めたありとあらゆる動物のペニスを展示。
しかし、ただ1種類、人間のペニスだけが展示されていなかった。
そんな館長と博物館のため、2人の男が名乗りを挙げる。
だが、人間のペニスを展示するためには、ありとあらゆる困難が待ち受けていた‥‥。

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カナダの映画です。
アイスランドに実在する、ペニス博物館を追ったドキュメンタリー映画ですよ。

いや~面白かったです。
主役は3人の奇人。
いや、悪い意味ではないんですが、やっぱ変わってるなあと思います。

だからこそ面白くて。

館長のシッギじいさんは、若い頃にペニスの魅力にとりつかれ‥‥
と言っても、性的なことではなく。
いろんな動物のペニスはどうな形でどうなっているのか。

そのおもちゃや標本をコレクションしているうち、皆に見せる博物館としたのです。


そして、ペニスを博物館に提供すると言い出した、2人の男。

一人はアイスランドに住む、若い頃にさんざん遊んで、抱いた女の数では負けないと豪語する老紳士。

もう一人は、アメリカに住む、ペニスの大きさに自信を持ち、異常なまでに自分のペニスの顕示欲を示す中年男性。


老紳士は、自分が亡くなったらペニスを提供すると。

でも、年とともに縮むペニスに徐々に自信を失くし。

いずれ「こんなペニスはお見せできん」と契約を撤回するのではと、シッギは冷や冷や。


一方アメリカ人は、なんなら生きてるうちに切っちゃおうかと言いだして。

とにかく、自分の誇りでもあるペニスを、世界で一番に飾った男になりたいと。

しかし、それゆえに注文も多く、あまりのこだわりの強さにシッギはイライラ。

変な話、「アメリカ人もアメリカなんだな」と思いました。人によるでしょうけど。


そうこうしているうちに、自分も年を重ねて行くシッギ。

生きているうちに博物館が完成するのかと。

人間のペニスを展示することができるのかと、焦る想いが膨らんでしまうのです。


とにかくもう、シッギとアメリカ人のやり取りが面白くて。

何が面白いかって、要はちんちんを飾る飾らないのアホな話なんですけど、2人とも大真面目で。

2人なんどもメールや電話でちんちん会議を繰り返すのです。

もちろん大真面目に。


男なら誰しもが大事にしているおちんちん。

だからこそ、笑いながら観ていたものの、この3人の気持ちが分かる部分もあり。

わははと笑いながらも、いろいろ自分(の股間)を見つめ直すことができました。

あ、その場でではないですよ。


さて、シッギじいさんの生涯の夢・ペニス博物館は完成するのでしょうか?

面白かった~。



☆個人的見どころ
 ・シッギの情熱
 ・アメリカ人の野望
 ・星条旗