マーベルの新ヒーロー!


『アントマン』
刑務所から出所後、仕事も続かず、養育費が払えないので、愛娘に会うこともできないスコット・ラング。
そんなスコットに、ハンク・ピムという博士が接近し、仕事をくれるという。
それは、着ると体長1.5cmになれるという特殊スーツを着用し、「アントマン」になれという依頼。
仕方なくアントマンになることにしたスコットだが、その時まだ彼は、重大なミッションを課せられることを教えられてなかった‥‥。

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監督は「イエスマン」などのペイトン・リード。
主演はポール・ラッドで、博士役は名優マイケル・ダグラスです。

アベンジャーズでヒーローを1本化しだしたマーベルスタジオが、また新たにヒーローを送り込んできましたよ。
いや~、面白かったっす!

すごい発明をした博士と
それを悪用しようとする悪者
望まずも巻き込まれてしまう主人公。
映像は最新鋭ですが、古き良き日本のテレビヒーローを見ているようでした。

僕の中では、やっぱりヒーローって哀愁を持ってて欲しいんですよね。
正義感だけで鉄槌を食らわすようなのは、なんか押し付けがましくて。

やはり欲しいのは、仕方なくやる嫌々感と。
最初しょぼいけど、頑張る努力。
もちろん、ここ一番で発揮する正義感も。
それを兼ね備えてましたよ。アントマンは。
イロモノっぽいけど、何気に王道なのですね。

緊張と緩和が絶妙にうまくて。
「ナイト・ミュージアム」の、ちっさいガンマンとローマ戦士のコンビのような。
あのコミカルな感じを全編に散りばめ、そこにヒーローのカッコ良さを加えて。

「48時間」のリーアム・ニーソンくらいから、アクション映画の主役をおっさん(ほぼじいさん)がやることが多くなりましたが。
ヒーロー映画も、バツイチのさえないおじさんがやる時代になってきたのだな。
まあ、だからこそ等身大で、感情移入できた部分は大きいですけど。

全編コミカル要素が多めで
でも、締めるとこはグッと締めて。
最後の敵の無敵感も、かなりハラハラドキドキさせてくれましたし。
ストーリーも、決して難しいものではなかったので、万人が楽しめる映画じゃないですかね。

マーベルお得意の、次作を匂わすエンディングもありましたよ。
昔は嫌いだったんですけど、最近では楽しみになってきました。押し負けた!
そこでは、ある意外な人物とのコラボ予告が‥‥それは観てのお楽しみ!


☆個人的見どころ
 ・敵、強っ!
 ・敵か味方か3バカトリオ
 ・蚊!?

(9月19日公開予定)