『脳内ポイズンベリー』
携帯小説の作家・櫻井いちこ(真木よう子)は、アラサーで独身。彼氏なし。
ある日、以前飲み会で少し気になった男を、街で偶然見かける。
その時、彼女の脳内では、「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」の5つの思考が会議を開始。
結果、声をかけたいちこは、彼の家に押し掛け、肉体関係を結ぶ。
しかし翌朝、年下の彼に遠慮したいちこは、連絡先も残さず黙って帰宅してしまい‥‥。
---------------
「失恋ショコラティエ」などの水城せとなさんの人気コミックが原作です。
そして監督が、あの名作「キサラギ」の佐藤祐市さんです。
誰しもあることですよね。
人生の中で選択を迫られた時。
脳の中で、いろんな自分がいろんな意見を出しあい。
合ってるかどうか分からない結論を、無理矢理絞り出すという。
それが、ポップにコミカルに表現されておりました。
リアルである現実と、ファンタジーな描写の脳内が、本当にうまくリンクしていて。
脳内での大激論が、現実でのテンパりにつながり
現実でのパニックが、脳内での大混乱を巻き起こすという。
そしてテンパりがマックスまで来たとき‥‥
ええ、それもめっちゃ分かります。
開き直るというか、全てを凌駕した思考も自分になるというか。
配役が絶妙でしたよね。
「理性」であり、脳内の議長に西島秀俊さん。
「ポジティブ」に神木隆之介さん。
「ネガティブ」に吉田羊さん。
「衝動」に桜田ひよりさん。
「記憶」に浅野和之さん。
皆さんかなりのハマりっぷりだったのですが。
バランスが良いんですよね。
内気ないちこなので、基本「ネガティブ」が強かったり。
「理性」が優柔不断だったり。
かと思えば、「衝動」が勝手にしゃべっちゃったり。
何より、真木よう子さんがめっちゃ良い!
普段、セクシーな大人の役が多いイメージですが。
今回は、恋に奥手で、困った時にモジモジしちゃう、おとなしめの役で。
その、ドギマギしながら照れてる感じが、なんともキュート。
真木さんのファンになっちゃいますね。
いや、以前からファンでしたけど。さらに。
脳内会議が激しすぎて、観てて疲れる部分もあったんですけど。
テンポよく次々と展開してくれるので、ラストまで楽しく観ることができました。
☆個人的見どころ
・白熱の脳内会議
・スーパー自分
・ 真木さん超かわええ