『ザ・トライブ』
耳の不自由なセルゲイは、聾学校に入学し、寄宿舎での生活が始まる。
しかしその寄宿舎は、序列の厳しい不良共の温床。
強盗や売春がはびこっていた。
セルゲイも強制的に、犯罪に加担させられて行く。
そんな彼は、グループのリーダーの愛人で、毎夜売春しているアナに恋心を抱くようになり‥‥。
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監督はウクライナのミロスラブ・スラボシュピツキー。難しい。
2014年のカンヌ映画祭で、批評家週間のグランプリを獲ったんですって。
僕がざっくりと映画を
・好きで印象に残る映画
・好きだけど印象に残りにくい映画
・好きじゃないし印象に残らない映画
・好きじゃないけど印象に残る映画
と、乱暴に分けるとすると
これはもう、「好きじゃないけど印象に残る映画」でした。
全然好きなないけど、めっちゃ印象に残る映画。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」も同じカテゴリーに入りますね。僕はですよ
ポスターにも書いてありますけど、全編手話で。
字幕もなし。
でも、なんとなく分かるように進んで行きます。
最初は全然ついて行けてたんですけど
物語が進むにつれ、ちょっと理解が難しくなってきて。
え?なんでこの人、怒ってんの?
あ、怒ってないんか。
いや、怒ってるんかい!
みたいなシーンが多々。
あと、表現が汚くグロい。
それが現実なのかもしれないけれども。
もちろん詳しく書きませんけど、あんなシーンやこんなシーンを、こと細かに描写する必要があるのか?
と、僕は感じてしまいました。
主人公の少年の、悶々としたすごく感情は伝わってきましたけど
そこを表すのに、それらがどこまで必要なのかと。
良くも悪くも、監督のこだわりと信念が全面に出た映画なんでしょうね。
もちろん監督は、全て必要なシーンだと思ったから使っただけで。
僕は、それを受け入れることができなかっただけ。
ただ、この映画にすごく惹かれる人がいうのも分かります。
だって、こんな映画観たことなかったですから。
もしご覧になる方は、酷いシーンを覚悟して行った方がいいと思います。
☆個人的見どころ
・悪の温床
・細かすぎる描写の数々
・衝撃ラスト