『エイプリルフールズ』
2015年の4月1日。
女好きの天才外科医(松坂桃李)と、その子供を身ごもった対人恐怖症の女(戸田恵梨香)。
皇室風の夫(里見浩太朗)と妻(富司純子)と、2人のお供をすることになったドライバー(滝藤賢一)。
自分を宇宙人だと信じる引きこもりの中学生や、不器用な誘拐犯(寺島進)など。
とある大都市では、さまざま嘘を巡って、小さな騒動が各所で巻き起こっていた‥‥。
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監督は石川淳一さんで、脚本は古沢良太さん。
そうです。これは大ヒットドラマ「リーガルハイ」のタッグなのです。
いろんな場所で起こってる出来事に、だんだん繋がりが出てくると言う、いわゆる群像コメディ映画ですよ。
コメディと掲げると、邦画洋画問わずハードルが上がっちゃう気がするのですが。
意外性と心地よいテンポ、役者さんたちのコミカルなお芝居で観やすくて。
特に笑いを取っていたのは、リムジン運転手の滝藤賢一さん。
「半沢直樹」で、ストレスで崩壊するサラリーマンを熱演してらっしゃいましたが
あのテンションそのままにコメディをやられると、そりゃあもう笑っちゃいますよ。
ただ、これで満足する人と、もっと欲しくなる人に分かれそうですね。この映画。
僕はもっと欲しかったです。裏切って欲しかった。
「展開が読めた」とか、そんなアホみたいなことを言ってるんじゃないですよ。
それぞれの登場人物が後々つながってくるんですけど、どこか全体的に取ってつけた感がある部分も否めなくて。
「あ、ここに当てはまる人がこの人なのか~」
と、うなづけましたけど
それがビタッと来た時の、驚きと爽快感がもっと欲しかったのです。
「空いてるとこにはまる」のではなく、「はまるとこにしかはまらない」であって欲しかったと言うか。
‥‥って、言う方は気楽で簡単なんですけどね~。
☆個人的見どころ
・汗かき運転手
・芋けんぴ
・トンデモなラスト