悲しすぎる恋愛映画‥‥。



『きっと、星のせいじゃない。』

末期ガンのため、酸素ボンベが手放せない18才のヘイゼル。
母に勧められて、嫌々参加したガン患者の集会で、片足を切断して骨肉腫を克服した青年ガスと出会う。

ガスはヘイゼルに一目惚れし、出会ったその日からヘイゼルにアプローチ。
しかし、余命が限られていて、彼を悲しませることを恐れるヘイゼルは、ガスト距離を取ろうとする。
それでも、大好きな作家の話で盛り上がった2人の仲はいつしか急接近し‥‥。


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全米で大ヒットした小説「さよならを待つ2人のために」の映画化だそうです。

「ファミリー・ツリー」などのシャイリーン・ウッドリーが主演。

ガス役はアンセル・エルゴート。


難病ものって、あんまり好みではないんですよね。じめじめしてて。

でも、この映画はすごく爽やかで。

それはもう、人生初の恋を、命を燃やすように謳歌する、若い2人の潔さにあったのでしょうか。


ひょっとしたら、どちらかが健康な体だったならば、ここまでの2人の関係性にならなかったかも。

いつ命が尽きるかもしれないヘイゼルと、命の危機を経験したことのあるガス。

だからこそ、ガスはヘイゼルを理解し

ヘイゼルはガスを受け入れたのだろうと。


余命いくばくもないことを自覚し、ボンベを手放せずに動きも制限されて

半ば人生を諦めたように生きるヘイゼル。

そんなヘイゼルに、少しでも元気を取り戻し、人生に楽しみを見出してもらおうとする両親。

それでも、頑なに動かなかったヘイゼルの外壁を

半ば強引に、でも優しく崩していったガス。


そのガスがまた、いい男なんですよね。

最初はチャラ男っぽくて、なんか鼻につくなと思ったんですが

友達想いで、ユーモアがあって。

うむ、これならヘイゼルを任せてもいいだろう。

と、いつしか父親目線になっておりました。


そんなナイスカップルの2人に、意外なカタチでの終わりが。

そこからはもう、息を飲んで見入ってしまいました。

神様は残酷だ。

でも、神を恨むような言葉は、2人からは出て来ず。

ひょっとしたら、病気が与えてくれた縁だと、2人は達観していたのかも。

そこがまた泣けたっす‥‥。


はてさて、2人に待ち受けているのは、どんな運命なのでしょうか。

まんまと泣かされてしまいました。


それにしても、ショートカットのシャイリーン・ウッドリーは、めちゃくちゃかわいかったなあ。
ショート好きとしては、たまらんですよ。

今まで、僕のナンバーワンショートは、「ゴースト」のデミ・ムーアだったのですが

こりゃあ、ナンバーワン交代かも。

どうでもええランキング発表すんません。ほほ。



☆個人的見どころ
 ・最初で最後の恋
 ・ヘイゼル!かわいい!
 ・ 偏屈小説家