テラスハウスではないけれど。


『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』
ニュージーランドの首都ウェリントンの郊外の屋敷で、4人で暮らすヴァンパイアたち。
そこに、ドキュメンタリー番組の取材が入る。
彼らは、家でまったりしたりパブに出掛けたり、毎晩楽しく暮らしていた。
ある日、8000才のポールが、うっかり大学生ニックを噛んでしまったことから、彼も仲間に。
そのニックが、人間の親友スチューを連れてきたことから、ある大騒動が‥‥。

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ニュージーランド映画です。
ドラキュラ映画は年に何本もありますけど。
シェアハウスで共同生活するドラキュラを、フェイクドキュメンタリー形式(モキュメンタリーというらしい)で描いた映画は僕は初めて観ました。

ドラキュラ映画とはいえ、ゆったりしたコメディで。
ガハハと笑えるタイプではありませんが、クスクスとくる面白い映画でしたよ。

こっそり人を襲って血を吸うような残忍なところもあるくせに
ルームメイトへの悩みの吐露とか、小市民的な悩みも入れて、親近感を持たせてくれて。
年齢も性格も全然違うので、揉め事は絶えないけど、それなりに仲良く暮らしているのが、何だかほのぼの。
ドラキュラですけどね。

随所にドラキュラあるある(?)を入れつつ
家のルールを決めたり、日光にやたらおびえたり、騒ぎ過ぎて警察が来たり。
バカバカしいなと思いつつも、ついつい笑っちゃいました。

そこに来た、新参者の大学生ニック。
元の4人は数百才~数千才なんですが
ニックは今風のチャラいバカ学生で、方々で騒動を巻き起こすのです。
それに振り回される4人がまた滑稽で。

さらに、なぜかシェアハウスに出入りすることになった一般人・スチューがいい味だしてるんですよ。
戸惑いつつも、なぜかいつもそこにいて。
ついにはモンスターのパーティにまで。
いや~、ええ顔しとりましたよ。スチュー。笑

全体的にゆるゆるだったので、もうちょっとテンポが良い方が僕は好みなのですけど。
そうすると、この映画の魅力がなくなる気もするなあ。
ゆったりしたナンセンスコメディがお好きな方にはおすすめですよ。
エンドロールの最後までお見逃しなく!


☆個人的見どころ
 ・スチュー
 ・狼男と口ゲンカ
 ・恐怖の行進