世界初の有人宇宙飛行をした男。


『ガガーリン 世界を変えた108分』
3,000人を超える候補者の中から選ばれた、20人の宇宙飛行士候補。
人間の限界に挑むような凄絶な訓練を乗り越え、人類史上初めての宇宙飛行士に選ばれたのが、空軍パイロットのユーリー・ガガーリン。
そして1961年4月12日。
ソ連全国民の想いを背に、彼は宇宙船ボストーク1号に乗り、人類史上初の有人宇宙飛行へと飛び立つ‥‥。

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ロシアの映画なんですよ。

僕はロシア映画ってあまり馴染みがないのですけど。

ガガーリンの生誕80周年を記念して作られたんですって。

改めてみると、すごい偉業だったんだなと。

科学の発達してる今でさえ、ロケットの打ち上げには少なからず失敗の可能性が伴うのに。

今より50年以上も前に。

日本で新幹線が開業するよりも前ですよ。


宇宙は今以上に未知の領域で。

いくらロケットで隔離されているとはいえ。動物実験はしたとはいえ。

無重力状態に人間が放り込まれた時、どうなるか誰も分からないわけで。


そんなところに飛び込む、ガガーリンの勇気と不安。

競い合う仲間たちとの競争と友情。

送り出す側の責任と焦り。
宇宙開発競争で負けたくない政府の思惑。

そして、人間の限界を測るような過酷な訓練。


それらをきっちりと見せてくれつつ。

打ち上げ前の緊張感と、宇宙空間での臨場感が、どっぷりと伝わってきました。


ただ、ロケットに搭乗してから宇宙に打ち上げられるところと
ガガーリンの生い立ちや過酷な訓練風景の回想が、並行して描かれていたのですが
僕としては、打ち上げてから帰還までを、一気に観たかったです。

やはり、回想のシーンと、ロケット発射以降のシーンでは、緊張感が全く違ったので。

打ち上げだ宇宙だと、緊張感でこっちもドコドキしている時に、

ちょいちょい過去に戻られるので、そのつど緊張感が削がれちゃったんですよね。
そこが何か、僕的にはジレジレしてしまいました。

とはいえ、もちろんガガーリンとスタッフの偉業が揺るぐものではなく。

それらがしっかり伝わる映画になっておりました。

宇宙って、今も昔も人類のロマンなのですね。


そういえば、「地球は青かった」ってセリフがなかったけど

ウィキ情報によると、後付けっぽいですね。そうやったんか‥‥。



☆個人的見どころ

 ・その偉業

 ・とんでもねえ訓練の数々

 ・まさかのパラシュート!