撮影12年!



『6才のボクが、大人になるまで。』

6才のメイソンと姉のサマンサは、母と3人で、テキサス州の小さな町に暮らしていた。

別居中の父は、たまに現れては姉弟を遊びにつれて行ってくれる。

ある日、母は子供たちの反対を押し切り、ヒューストンの祖母の元に引っ越すことを決める。

祖母に子育てを手伝ってもらい、大学で学ぶことを決めたのだ。

そこの家にも父は現れるが、そのころ母は、ある大学教授と親密な関係に‥‥。


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なんと撮影期間12年!

エラー・コルトレーン演じる少年メイソンの成長っぷりを中心に、主要キャスト4人を、同じ俳優・女優さんが演じたという大作です。

父(元父)役はイーサン・ホーク。


ポスターにもある、かわいいかわいいメイソン君が、どんどん男になっていくんですよ。

それはたのもしくもあり、ショックでもあり。笑

姉のサマンサもそう。

でも、外人の女子は、子供の頃から大人びてますからね。

インパクトは、男子のメイソン君が数段上です。


逆に、まだ若さのあった両親は、どんどん年を重ねて行き。

そういうところがまた、時の流れをまざまざと感じさせてくれました。


とは言え、12年を2時間半で体感するには、ちょっと僕にはスピードが速かったです。

速かったというか、時の流れに合わせられなかったというか。

発想自体はすごいですよね。

日本で言う、北の国からとか、渡鬼とかの時の流れを、1本の映画のためにやったわけですから。


ただ、感じ方はそれぞれだと思うんですけど。

そういう連続ドラマでじっくり見ると大事件のようなことでも

映画の中でサッと進んじゃうと、僕はどこかしら淡泊に感じてしまって。


「メイソンと家族が、リアルに年を取っていく」

というところが、最大の見どころで

確かにそれは、すんごい試みなのですけど。

逆に、そこだけ際立ってしまって、他が薄味に感じてしまいました。


それにしても、「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキンや

「スター・ウォーズ エピソード1」のアナキン役の少年がそうであるように

白人の子供は、一回サナギになってんちゃうかと思うくらい、大人になると変貌するのだなあ。



☆個人的見どころ

 ・12年の重み

 ・メイソンの成長

 ・母の男選び