クリスマスの奇跡!


『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』

漫画家を目指しつつ、書店のマンガ売り場で働く光(相葉雅紀)。

いつも彼のまわりにいるデビルクロース=デビクロくんは、彼が子供の頃から書いているマンガのキャラで、彼にしか見えない相棒。

ある日、光は、町で出会った世界的照明アーティストのソヨン(ハン・ヒョジュ)という女性に一目惚れし、幼馴染みの杏奈(榮倉奈々)に相談する。

偶然にも杏奈は、ソヨンのプロジェクトを手伝っていたが、幼い頃から光を想って来た杏奈の心境は複雑。

さらに、光の同級生で売れっ子マンガ家の北山(生田斗真)も、ソヨンと意外な繋がりが‥‥。

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「のぼうの城」などの犬童一心監督です。

イケメンと美女の恋心が、クリスマスめがけて転がるラブストーリーですよ。

自分の好きな人に好きな人ができて。

その好きな人には、別に好きな人がいて。

まあよくあるストーリーだわ。と思いながらも、結局見入っちゃうんですよね。見入っちゃう。

子供の頃から優しすぎて気弱な光と。

気が強く男勝りで、光を守り、想ってきた杏奈。

恐らく、20代半ばくらいの設定だと思うんですが、よく杏奈はそこまで想いを秘めてきたなと思ったんですが。

きっと、光が初めて恋の話をしたことで、杏奈は自分の気持ちに気づいたのですね。

そんな2人の間に入ってきたのが、イケメンと美女。

一方通行の恋の行方は果たして。

改めて言うのもアレですけど、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は、やっぱり名曲なんですな。

そもそもこの映画の原作は、この曲をモチーフに書かれたそうですけど。

今までいろんな映画やドラマ、CMで使われてて。

さんざんいろんなシチュエーションで流されてきたのに。

それでもこの曲が流れたら、「またか~」なんて思うどころか、ゾワッとするんですよね。高揚するというか。

いままでの積み重ねもあるんでしょうけど、この曲が流れると、否応なしにクリスマス感がマックスに。

さらに劇中では、竹内まりやさんの曲も使われていて。

こちらもまたクリスマス感マックス。

なんて夫婦だ!

もう1こ驚いたのは、デビクロくんの声。

やんちゃな少年っぽくて、口が悪いけど憎めなくて。

どんな声優さんがやってんのかと思って、エンドロールを見てびっくり。

なんと劇団ひとり!

どんだけ多才やねん!あほ!

そんなこんな(どんな?)で、ヤングな女子のキュンキュン要素が詰まった映画でした。

クライマックスシーンの映像は、そりゃあ美しかったですよ。

こういう映画が出てくると、年末やな~って思いますな。

☆個人的見どころ

 ・恋の行方

 ・良いこと言うねデビクロくん

 ・ライトアップ!

(11月22日公開予定)