死してなお‥‥


『想いのこし』

仕事もテキトーで、女にもだらしない遊び人のガジロウ(岡田将生)。

ある日、落とした万札を拾うため道路に飛び出したところ、4人が死ぬ交通事故を引き起こしてしまう。

死亡したのは、ポールダンサーのユウコ(広末涼子)たち3人と、そこの店で働く年配の男性(鹿賀丈史)。

4人はそれぞれ想い残したことがあり、成仏できずにいたところ、なぜかガジロウにだけその姿が見えてしまう。

そこで彼女たちは、現世に残した貯金と引き換えに、ガジロウにやり残した願いを叶えてもらうことに‥‥。


---------------


「ROOKIES」「ツナグ」などの、平川雄一朗監督です。

主演は岡田将生さんと広末涼子さん。


年に数本ありますね。魂系の映画。

死んだ人の魂と、現世に残る人の魂が‥‥みたいな。

日本人はこういうのが好きなのだなあ。

あ、「ゴースト」とか洋画もあるか。


ガジロウが本当にクソな男で。

でも、それがちょっとやりすぎなくらいだったので、そこまで来ると、なんか予想しちゃうんですよね。

きっとこいつ、丸くなって行くんやろうなあと。

テキトー男が、生きている意味を知るんやろうなあと。

そしてきっと、ええ話がどんどん押し寄せてくるんやろうなあと。


予想通りでしたよ。予想通りの展開。

それこそ「ゴースト」のウーピー・ゴールドバーグのように使われるガジロウ。

なるほどね。やっぱりね。


なのになぜでしょうか。

気づけば僕の頬を、涙が‥‥。

いや、泣くんかい!

そうなんです。結局泣かされてしまいました。


僕が特に泣かされたのは、鹿賀丈史さんのエピソード。

なんでしょうね。あのいい顔。

穏やかで、にごりがなくて。

若い人にはできない顔ですね。あれはきっと。


もちろん、僕のご贔屓ヒロスエさんも素敵でした。

今回はなんと、セクシー衣装でのポールダンス付き!


ただ、確かに泣かされはしたんですけど

前述したように、こういう系統の映画、多いですから。

その中で強く印象に残るには、目新しい何かがないと難しいっすな。きっと。



☆個人的見どころ

 ・ポールダンス!

 ・鹿賀さんいい顔

 ・イケメンの女装


(11月22日公開予定)