北の国から…。


『レッド・ファミリー』
韓国の一軒家に住む、祖父・父・母・娘の、仲むつまじい4人家族。
実はその正体は、血縁のない、統率のとれた北朝鮮の工作員チームだった。
しかし、家に戻ると階級を重んじるチームなのに、隣人の韓国人家族が何かと世話を焼いてきて落ち着かない。
とは言え、家族ゲンカを繰り返す彼らを見ているうち、郷愁が沸いてくる工作員たち。
そんなある日、チームの一人の妻と子が、脱北に失敗して捕まったという情報が入り‥‥。

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「映画は映画だ」の、キム・ギドクが製作・脚本です。


北朝鮮の軍の厳格さや

一番偉い人への、過剰とも思えるほどの崇拝ぶりは、

他国では時として笑いのネタにされることもあるのですが。


そういうノリで、韓国にごく普通の家族として潜む工作員チームを、ユーモラスに描いたコメディかと思いきや、

そこに、厳しい規律や過酷な指令が、シリアスに入り込んできまして。


最初はこっけいさに笑いながら見ていた工作員チームなんですけど

彼らの人間味が現れだした頃から、その先に見え隠れする過酷な運命に、ハラハラしながら最後まで引っ張られてしまいました。


そうなんですよね。

国自体としては、いろいろ世界中から問題視されていますけど

そこに住む大部分の人々は、自分を大事にし、家族を想いながら、必死で生きてるだけなんですよね。

なんか、胸が締め付けられましたよ。


でも、ストーリー上必要だったのは分かりますけど、

横の韓国人一家のケンカが、ちょっとあざとすぎたような。

特にそこのオカンが、ご近所マナーも悪けりゃ口も態度も悪いっていう最低女で。

そんなヤツがいる家族とは、僕やったら絶対に関わりたくないですけどね。ええ。


序盤は笑いながら見てたんですが、最終的に重い気持ちになっちゃいました。

辛すぎて、涙が出そうになりましたよ。


さすがにこんなストーリーはないでしょうけど

哀しい想いをしている人たちは、今もたくさんいるんやろうなあ‥‥。



☆個人的見どころ

 ・チームの運命

 ・娘、強っ!

 ・ごはん持ってくるおばはん