『NY心霊捜査官』
ある夜、自分の子供を動物園の濠に投げ捨てた母親が逮捕される。
その女は、訳の分からないことを呟きながら、何かに怯えるように震えていた。
別の夜、妻に暴力をふるって逮捕された男も、同じような状態に。
ニューヨーク市警のラルフ刑事は、それらの事件で、自分にしか見聞きできない何者かの存在を感じる。
メンドーサ神父は悪霊の仕業だと助言するが、ラルフは非科学的なことを受け入れきれず‥‥。
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元ニューヨーク市警の刑事、ラルフ・サーキの手記を映画化した作品ですって。
え?
実話?
怖っ!
ちょっとタイトルというか、邦題がおかしいですよ。
「NY心霊捜査官」なんて掲げられると、
ニューヨーク市警に「捜査○課心霊事件なんたら係」みたいな、表に出ない係があって
科学捜査で解明できない、霊的事件をこっそり解決する、的な物語を想像してしまうのに。
フタを開けてみたら、「霊的な事件に巻き込まれた捜査官」でした。
これって、ニュアンスがだいぶ違いません?
まあ、それを言っても仕方ないっすけど。
がっつりホラーというよりも、サスペンスの要素も色濃くて。
全く関係ないと思われたいくつかの事件が、どんどんつながって行く展開に引き込まれてしまいました。
大きい音と怖い画でバーン!と驚かす往年の手法が多くて、怖がりの僕には辛かったですが。
ご本人の手記は基になってるから仕方ないですけど。
結局、悪霊と戦うには、まず神を信じて‥‥みたいな展開になるのが、なんだか宗教のPRビデオくさくって、ちょっと嫌でした。
とはいえ、王道のホラーをちゃんとやってくれていて、見応えはありましたよ。
席が空いてなくて最前列になってしまったから、怖さ倍増やった‥‥。
☆個人的見どころ
・悪魔vs悪魔祓い
・子供部屋の恐怖
・そしてラルフは‥‥