「げんし」と読みますよ。


『幻肢』
大学生の雅人(吉木遼)は、恋人とドライブ中に大事故に遭い、病院へ。
雅人は一命を取りとめ、意識を取り戻すが、2つのことが記憶から抜け落ちてしまっていた。
それは交通事故のことと、一緒に乗っていた恋人・遥(谷村美月)の存在。
雅人は、自身も大学で研究課題としていた、精神科の最新治療であるTMSを受けることに。
その治療を続けていると、いつしか自分だけに、他人には見えない遥の幻が現れるようになり‥‥。

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人気ミステリー作家・島田荘司さんの小説が、初の映画化だそうです。
主演は新人の吉木遼さん。
ヒロインは谷村美月さん。

事故や病気で手や足を失った人が、まだそこに実際にあるように感じること。
それが「幻肢」という現象だそうです。

つまり雅人は、大事だった遥という存在を、頭の中で勝手に作り出してしまった。
それを幻肢に例えたのです。

面白いで設定すよね。

自分の精神の安定を保つために現れるのが幻肢だとしたら。

失った大事な彼女が現れても、不思議ではないと。


でもまあ、物語が進むにつれ、分かってくるのですが。
雅人が、まあとんでもねえんすよ。
ネタばれになっちゃうので、詳しくは言いませんけど。

なので、物語としては納得できても、感情移入はあまりできず。
終わってからも、モヤモヤとしたものが残ってしまいました。
なんだかな~。
少しでも、救いの部分というか、同情の余地が欲しかったような。

新宿を歩いていると、よく見えない誰かとしゃべっているホームレスのおっちゃんを見ますけど。
幻肢で誰かが見えてるんかなあ。いや、マジでマジで。


☆個人的見どころ
 ・そして幻肢が‥‥
 ・怪しげな治療
 ・雅人のクソ野郎っぷり

(9月27日公開予定)