『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』
天才的な記憶力と鑑定眼を持つ万能鑑定士Qこと凛田莉子(綾瀬はるか)。
ある日、40年ぶりにルーブル美術館から日本に来る「モナ・リザ」の警備強化のため、臨時学芸員に推薦される。
フランスでの試験に合格した莉子には、同じく臨時学芸員の流泉寺とともに、連日鑑定眼をさらにアップするための研修が。
しかし、研修の終わりが近づくにつれ、莉子を謎の頭痛が襲う。
そしてついには、莉子は鑑定能力を失ってしまい、自信をなくした彼女は行方不明に‥‥。
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松岡圭佑さんの人気ミステリーシリーズ
「万能鑑定士Qの事件簿」の実写映画化です。
監督は「GANTZ」などの佐藤信介さん。
なんと、日本映画で初めて、ルーブル美術館でロケをしたそうな。
他にも、随所に「金かかってるな~」と分かるシーンがいくつも。
すんごい。
凛田莉子というキャラクターは凄い魅力的ですね。
探偵ではないですが、人並みはずれた記憶力と洞察力は、シャーロック・ホームズを思わせるような。
思わぬところに手がかりを見出し、真相をズバリと言い当てる姿は爽快。
ただ、綾瀬はるかさんの、かわいらしく、天真爛漫っぽい雰囲気の凛田莉子も良かったですが。
僕はもっと変人でもいいのかなと思いました。
まあ完全に、ロバート・ダウニー・Jrの演じるホームズにイメージを引っ張られてますけど。
天才的な何かを持ってる人は、どこかしらおかしい方が魅力的かなと思っちゃいまして。
なにかこう、「ただただ天才だから」という片づけられ方をしているようで、もったいなく感じたので。
松坂桃李さん演じる記者は、原作にはないキャラなんだろうか?
なにかこう、うまくストーリーに交わってない気がしたので。
松坂さんではなくて、キャラの存在自体がですよ。
時間の配分も気になりました。
前半は結構ゆったり目に、パリの風景などが流れていたのに。
クライマックスのところは、何かに追い立てられるように駆け足で。
ちょっと慌てすぎな印象でしたね。
謎解きやどんでん返しなストーリーは、かなり興味深かったのですが。
そんなこんなで、もう僕は今一歩入り込めませんでした。
シリーズ化されるのであれば、次はもっと凛田莉子の深いところに踏み込んで欲しいっすなあ。
☆個人的見どころ
・何をどんだけ知ってんねん凛田莉子
・本物ルーブルロケ
・クライマックスは超駆け足