自伝を映画化。

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『マンデラ 自由への長い道』
人種隔離政策アパルトヘイトによって、黒人が迫害され、白人が絶対優位にあった南アフリカ。
若き黒人弁護士マンデラは、差別や偏見が当然とされている社会に、疑問と怒りを感じていた。
その思いが日に日に強くなり、いつしか彼は、反政府活動に身を投じる。
そして政府に目をつけられたマンデラは、ついに国家反逆罪で逮捕され、終身刑を言い渡されてしまい‥‥。

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誰もが知る、南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの自伝を映画化です。
マンデラの映画って、いくつかあったな~と思ってたんですが。
自伝の映画化は初めてなんですね。
監督のジャスティン・チャドウィックが、「美化しないこと」を条件に映画化権を得たそうです。

ある程度知ってはいましたが、本当にもうすさまじい人生ですよ。
何百年も前の話ではなく、ほんの数十年前の話。
南アフリカでは、常軌を逸した人種差別がまかり通っていたのです。
それも、政府が主導で。

マンデラのみならず、それがおかしいと思うのは当然の話。
でも、その体制を覆せるなんて、大部分の人間が思っておらず。
大抵の人間は、唇を噛んで、白人に目を付けられないように生きるのですが。

マンデラは声をあげたのです。
自分たちの、当然の権利を手に入れるために。

「美化しないこと」が条件だったとのことですが
確かに、マンデラの功績だけではなく
浮気や離婚、後妻との不仲なども、生々しく描かれておりました。

「偉大なことを成し遂げた人」
ではあっても、
「偉大な人間」
ではないということを、描いて欲しかったのでしょうね。きっと。

間違っていることを、間違っていると言えずに生きている人が、世の中にどれだけ多いことか。
僕もそうですけど。
相手が大きければ大きいほど、言えないですもんね。

マンデラは、それを言える男だったのです。
しかも相手は「国」という、とても大きな相手なのに。
ご自分がどれだけ謙遜しようが、やはり偉大なお方です。
勉強になりました。


☆個人的見どころ
 ・折れない心
 ・人間マンデラ
 ・イドリス・エルバ熱演

(5月24日公開予定)