『バチカンで逢いましょう』
ドイツ人のマルガレーテは、夫に先立たれ、長年暮らしていたカナダを離れて、娘のマリー一家と暮らすことに。
マルガレーテは、家を離れることに抵抗はあったが、ローマ旅行を楽しみにしていた。
彼女は敬虔なクリスチャンで、バチカンに行き、法王に会ってみたかったのだ。
しかしマリーは、ローマ旅行をうやむやにした上に、老人ホームへの入居を勧める。
結局マルガレーテは、置き手紙を残し、一人でローマへと向かうことに‥‥。
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主演は、「バグダッド・カフェ」で人気を博したという、マリアンネ・ゼーゲブレヒトさん。
日本でいう、あき竹城さん的な存在なのでしょうか。
すみません、見た目で決めつけました。
楽しい映画でしたよ。
にこにこ(にやにや?)しながら、ずっと観てました。
世間知らずで、敬虔なカトリック信者のおばあさん。
法王に会いたい一心で、ローマに住む孫娘を頼って単身イタリアに。
そこでは、お堅いおばあさんが目を丸くするようなことばかり。
真面目に働いていると思っていた孫娘は、露出の多い服で、ライブハウスのバーカウンターで働き。
その彼氏は、全身タトゥーだらけのバンドマン。
ドイツ料理屋に入れば、生ゴミのような料理が出てきて。
ついには詐欺師に、詐欺の片棒を担がされそうになり‥‥
でも、それが現実なのです。
いろんなトラブルに巻き込まれるのですが、おばあさんにも、法王に会うという大目的がありますから。
カトリックの教えと、現実の厳しさの狭間で揺れ動きながら
豊富な人生経験と、体に見合わぬフットワークの軽さで、トラブルを乗り越えて行くのです。
次第に、「私だって昔はなかなかいけてたのよ」とばかりに、徐々に地が出てきて。
その姿がどうにもかわいらしくて。
そんなおばあさんには、実は誰にも話してない秘密が。
法王に会いたかったのも、それが理由で。
果たして、おばあさんが法王に会いたかった理由とは?
それぞれのトラブルはどうなるのでしょうか?
そして、おばあさんは無事に、ローマ法王に謁見することができるのでしょうか?
☆個人的見どころ
・マルガレーテばあさん
・ドイツ料理屋のおっさん
・ベスパ