コーエン兄弟!

1398240355688.jpg

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
1960年代のニューヨーク。
そこに住む、フォーク歌手でシンガーソングライターのルーウィン・デイヴィス。
細々と活動を続けていたが、なかなかレコードは売れず、生活はいつも貧しく。
ときには、音楽活動を辞めようと思うことも。
しかし、友人たちに支えられ、ルーウィンは今日も歌う‥‥。

--------------

「ノー・カントリー」のコーエン兄弟が監督の最新作です。
デイブ・バン・ロンクという、実在のフォークミュージシャンがモデルになってるそうで。

腕はあるが、流行に乗った歌を歌わないので、いまいち人気の出ないルーウィン・デイヴィス。
仕事もなく、金もなく。
いつしか、歌うことを諦めようとするルーウィン。
しかし、そういうときに、歌う場を与えてくれる人が現れたり。

なんとも暗い映画でした。
冬のニューヨークは寒々しく、音楽業界の人は世知辛く。
ルーウィンのやり切れなさが伝わってくるようで。

そこから成り上がっていくのかもしれないですけど、そこまでは描かれておらず。
なんだか、重い気持ちになってしまった。
重い系映画が好きな人もいらっしゃいますけどね。

全編、BGMがなく。
なんでかなと思ったら、ルーウィンの歌を引き立てるためなんですね。きっと。
映画から聴こえてくるのは、ほぼルーウィンの歌のみ。

その歌は、なんとルーウィン役を演じるオスカー・アイザックの生歌で。
ええ声してるなあ。
向こうの役者さんは、歌のうまい人が多い!

でも、ルーウィンはきっと諦めずに続けて、いつか成功を手にするのでしょうね。
成功を手にするには、成功するまで続けることなのですな。


☆個人的見どころ
 ・続ける男
 ・生歌
 ・猫

(5月30日公開予定)