クロエちゃん!

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『早熟のアイオワ』
1976年。アイオワ州の片田舎にあるさびれた町。
14才のアグネスは、妹たち2人と「ポーカーハウス」と呼ばれる家に住んでいた。
その家は、どこの誰とも分からぬ者が出入りし、毎夜ポーカー・ドラッグ・セックスにまみれているのだ。
母親もドラッグ中毒の売春婦で、そのうちアグネスにも売春を強要しかねない。
でも、母親の恋人の黒人男性はアグネスに優しく、アグネスもほのかな恋心を抱いていた‥‥。

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女優としても活動するロリ・ベティが、自らメガホンを取り、自叙伝的ストーリーを映画化したんですって。
主演は「ハンガー・ゲーム」などのかわいこちゃん、ジェニファー・ローレンス。
そして、今や世界的人気者のクロエ・グレース・モレッツ。

ちょっと騙されてしまいましたよ。
ポスターを見た感じでも、クロエちゃんも結構出てる感じやと思ったのですが
二人いる妹のうちの一人で、まあまあのチョイ役‥‥。
しかも、数年前の作品だったようで、最近の大人っぽいクロエちゃんではなく、キックアスの頃くらいの、子供のクロエちゃんで‥‥
やりやがったな!
予告詐欺!
まあ、かわいらしいシーンもちょいちょい観れたからいいですけど。

いや~もう、無茶苦茶な家庭ですよ。
母親は売春婦まがいやけど、ドラッグや自分のことばかりで、家計はとても苦しく。
14才のアグネスがバイトをしているのはもちろん
年端もいかない妹が、新聞配達をしたり落ちてるビンを集めて売ったり。
そんな環境の中、アグネスは勉強し、部活にも励み、家計を助けつつ、2人の妹も守るのです。

そんな中で暮らしてるもんですから、アグネスも大人にならざるを得ず。
でも、アグネスが自分で思ってるほど、大人ではなく。
特殊な環境とはいえ、年頃の女の子ですから。
思春期の女子が陥りそうな心と体のギャップが、生々しく描かれておりました。

若い頃は、物事の優先順位を間違えるもんです。
間違えるからこそ、若いのです。
優先順位を間違えて、痛い目にあった人から大人になるのかも。
大人ぶっているけれども、優先順位を間違えっぱなしのアグネスが、観てるこっちの思春期の思い出と重なり合って、なんだかくすぐったい映画でした。

ただ、監督自身の自叙伝だと後から知って、ちょっと。
ものすごく意地悪な見方ですけど
「私、家庭環境には恵まれてなかったけど
勉強もスポーツもできたし、ルックスもイケててまあまあモテたのよねぇ」
と、自分で描いてると思うと、ちょっとだけ気持ち悪かったです。ちょっとだけ。
意地悪ですんません。てへ。


☆個人的見どころ
 ・青春の火傷
 ・クロエちゃんやっぱかわいい
 ・私すごいでしょ感