公開はちょっと先ですが。


『プリズナーズ』

感謝祭の日。平穏な田舎町。

2つの家族が一緒に、ささやかなパーティを開いて過ごそうとしていた。

しかし、ふと目を離した隙に、それぞれの家族の少女が、同時に行方不明に。

容疑者が逮捕されたが、証拠不十分で釈放になってしまい、少女たちの行方も分からぬまま。

だが一人の少女の父親は、その男が犯人だと確信し、我が子を救うため、一線を越える覚悟をする‥‥。


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カナダ人監督ドゥニ・ビルヌーブのハリウッドデビュー作ですって。

以前アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、注目された監督さんだそうです。

主演は名優ヒュー・ジャックマン。


雪がちらつく、穏やかな田舎町。

何かが起こるとは思わない静かな日常の一日に、まさかの出来事が。

最初は子供たちのかくれんぼかと思っていたら

心の中の、小さな不安がどんどん大きくなって行き。

事件か事故か

その出来事が非日常だと気付いた時、2つの家族はパニックに陥るのです。


そりゃそうですよ。

日が落ちると0度を下回る冬。

人形のようにかわいい2人の女の子。

事件だとしても、事故だとしても、最悪のケースが頭をよぎりますよね。


ジェイク・ギレンホール演じる刑事も、体制と戦いながら、必死に捜査するのですが。

日本で起こる、同様の事件のように。

規則や、やり過ぎを恐れる上司に、捜査を阻まれてしまうのです。


ヒュー・ジャックマン、熱演でしたね。

意地でも娘を取り返す。

自分なんてどうなってもいい。

端から見たら、狂ってるようにも思える異常な言動を取るのですが。

それが全て「娘のため」に繋がっているので、見てるこっちの胸まで痛くなっちゃいましたよ。


2家族あったのも良かったですね。

ヒューお父さんは暴走。

もう一人のお父さんは、やり過ぎだとは感じるものの、自分の娘も心配なので、全面否定はできず。

それぞれの心情が、生々しく伝わってきました。


そして、このまま迷宮入りになるのかと思いきや、事件は思わぬ方向に‥‥

そこから先は、もちろん内緒です。


事件なのか?事故なのか?

娘はどうなったのか?

暴走したお父さんの運命は?

最後の一瞬まで目が話せない映画でした。



☆個人的見どころ

 ・父ちゃんの暴走っぷり

 ・体制と戦う刑事

 ・そして親子の運命は‥‥


(5月3日公開予定)