年収49億円!?



『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

22才でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(デカプリオ)。

巧みな話術と斬新な発想で、猛烈なスピードで業績を伸ばし、26才で証券会社を設立。

その勢いはとどまることなく、ついには年収4900万ドルにまで。

稼ぎの多さだけでなく、ケタ外れの浪費家で世間の注目を集めるジョーダン。

しかし、彼の行く手には、思いも寄らぬ暗雲が立ちこめていた‥‥。


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監督マーティン・スコセッシ。

主演レオナルド・ディカプリオ。

もう5度目のタッグなんですね。

「ディパーテッド」「シャッター・アイランド」などなど。


主役のジョーダン・ベルフォートは、「ウォール街の狼」と呼ばれた実在の証券ブローカーで。

本人の自伝が原作なのだそうです。


なんとまあ、猛烈でパワフルで下品な映画でしょうか。

ジョーダンが成り上がって行く勢いが、そのままスクリーンから溢れ出てくるような。

正直、貧乏人(金持ちも)を言葉巧みに騙して。

契約を取り付けたら、電話を切って中指立てて

「ザマーミロ!ブタ野郎!」

なんてシーン、とてもじゃないけど僕は笑えませんが。

その勢いで会社の仲間を巻き込み、みるみるうちに大企業に成長させて行くジョーダンが、眩しくもありました。


しかし、出る杭が打たれるのは、日本だけではないようで。

ジョーダンも、お役所から目をつけられてしまうのです。

プロ野球チームやテレビ局を買おうとして失脚した、ホリエモンが脳裏をよぎったのは、僕だけではないはず。


そんな栄枯盛衰、盛者必衰を地でいく男の半生。

カッコ良くもあり、カッコ悪くもあり。

カッコ悪いとこがカッコ良かったり。

カッコつけてるとこが、カッコ悪かったり。

太く短く生きる男の人生は、とてつもない輝きを放つのですね。


その輝きに憧れ、寄りつく人もいれば

それを害に思ったり、疎ましく思う人も。

そんなジョーダンを、ナチュラルに演じるデカプリオは、やはり名優なのだなあ。


でも


長い!

3時間はさすがに長いですよ。ええ。

いくら面白い映画でも

2時間を超えてくるくらいから、1シーン1シーンが長く感じてしまいました。

個人的には、後半は特に、ポポポポーンと進んで欲しかったかなと。

まあ、僕の体力のなさもあるんですけど。


もともと僕は、株とか投資に興味がなくて。

お金を得る一つの手段ではあるのでしょうけど。

なんかこう、自分で何かを作り出したり、他人に何かを与えたりして得るお金とは、違う気がして。

でも、ケタ外れの大金を得る人というのは、やはりそういうことをする人なのですね。


うらやましいとは思わないですけど

不公平さは感じてしまうわよ。

嫌だわね~、貧乏人のひがみってさ~。


とは言いつつも

動かした金額の大小はさておいて

次々と新しい勝負を仕掛け

その一勝負一勝負に人生がかかっているような

そんなヒリつく人生は、男として羨ましくもありますな。



☆個人的見どころ

 ・ハイテンション!

 ・FBIとの駆け引き

 ・嫁、美人!(2人目)