妻夫木聡×北川景子


『ジャッジ!』

広告代理店の新人・喜一郎(妻夫木聡)は、要領が悪く貧乏クジを引かされっぱなしの毎日。

ある日、大会社のバカ息子が作った酷いCMを、世界的な広告祭で入賞させろと無茶な命令をされる。

現地で夜ごと開催されるパーティには、同伴者が必要だということで、ギャンブル好きの同僚・ひかり(北川景子)を巻き込んで渡米。

そして、世界中のクリエイターが、自社のCMを入賞させるために奔走する広告祭が開幕。

しかも喜一郎は、自分が担当するCMが入賞しなければクビだと宣告され‥‥。


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監督は「グリーンDAKARA」などのCMを手がけた永井聡さん。

脚本は、トヨタ「ドラえもん」、「ガス・パッ・チョ!」、ソフトバンク「ホワイト家族」などを手がけた澤本嘉光さん。

CM業界を知り尽くしたお二人だからこその、この業界の裏側を描いた作品になっておりました。


ストレートなコメディ映画でしたね。

美人だがギャンブルに目がないひかり。

敏腕ぽいが超適当な上司の大滝(豊川悦司)。

うそくさい日本語を使う日系ブラジル人カルロス(荒川良々)など。

クセのあるまわりの人間に振り回される、おっとり系の喜一郎。

面白かったです。


そんな喜一郎を毛嫌いし、バカにしていたひかり。

ただ、そんな喜一郎も、ちゃんと自分なりの信念があって行動していることが分かると、少しずつひかりの見る目も変わって行き‥‥。


なんでしょうね、妻夫木さん。

ハンサムやのに、ダメ男役が合いますね。

実写のび太もそうでしたけど。

男前がわざと崩して三枚目をやるときの、ちょっと鼻につく感じがないというか。

コメディ部分はちゃんと面白かったんですけど、広告祭の審査会って、本当にあんな感じなんですかね?

なんか、みんなが安っぽい手を駆使し、またそんな安手に引っかかる外国人ばかりで。

そのせいか、その広告祭自体に権威を感じられなくて。

締まるべきところがキュッとならないと、こういうコメディ映画は印象が緩くなってしまうような。


とはいえ、予想外の展開が続くので、なんやかんやで楽しく観てしまいましたが。

北川景子さんは、おっさんな役をやっても美人やなあ。


☆個人的見どころ

 ・どうなるのか正直者

 ・おっさんな北川景子さん

 ・ペン