『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
アンダーグラウンドの音楽界で、カリスマ的な人気を誇るアダムは、実は吸血鬼の生き残り。
長年の恋人である、同じく吸血鬼のイブとは、連絡は取りあっていたが、もう何年も会っていなかった。
そんなイブが、久しぶりにアダムの暮らすデトロイトにやってくることに。
再会を楽しむ2人だったか、そこにイブの妹・エヴァが現れる。
何十年も人間とうまく共存していた彼らだったが、エヴァの出現によって運命が変わりだし‥‥。
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ゾンビ映画ファンが多くいるように、ヴァンパイア映画ファンもたくさんいるのですよ。
僕は好きとか嫌いとかないですけど。
やってると気になって観ちゃうのです。
この映画は、そんな中でも異色で。
特に人を襲うことなく、医者などから密かに血を入手し、穏やかに人間界で暮らす2人の吸血鬼。
他の多くのヴァンパイア映画のように、人間との対峙がテーマではなく。
その時代その時代に合った生き方を選び、なるべく目立たぬよう暮らす吸血鬼のお話しなのです。
じゃあ、吸血鬼っぽさがゼロかと言うと、全然そうではなく。
グラスに注がれた血を、クッと飲み干した後の顔の猟奇性は、背中が寒気が走るほどでしたし。
近くの人間が不注意でケガをして、その血を彼らが見たときのゾワゾワ感は、まさに吸血鬼のそれで。
特にイブ役のティルダ・スウィントンの、物静かなミステリアス感は、まさにヴァンパイア役にピッタリでした。
そんな穏やかに暮らす2人の人生に、波風を起こす妹が登場。
果たしてアダムとイブは‥‥と、なるのですが。
インパクトのあるラストだったんですけど。
結構まったりと進む映画だったので、だったら僕はもうちょっと先まで物語を観たかったです。
ちなみに、妹役はミア・ワシコウスカ。
「アリス・イン・ワンダーランド」のアリスですよ。
大人になって、さらに美人になりましたねぇ。うふふ。
☆個人的見どころ
・血うまそう
・イブ怖い
・2人の選ぶ道は‥‥
余談ですが、これが今年最後の更新でございます。
ちょいちょいと読んでくださってる皆さん、ありがとうございました。
余計なお世話ですが、来年も素敵な映画を紹介できればと思っております。
どうせまた明日更新しますけど
みなさん、良いお年をお迎えくださいませ。