スタローンvsシュワちゃん!?


『大脱出』

世界最高のセキュリティーコンサルタントであるブレスリン(シルベスター・スタローン)。

彼は、わざと犯罪者になりすまして刑務所に服役し、脱獄することで、その刑務所の欠点を指摘するプロだった。

ある日ブレスリンは、世界中の凶悪犯罪者のみを収監する、非公式の監獄のチェックを依頼される。

しかしそれは罠で、彼は本物の重犯罪人として収監されてしまう。

さらにその監獄は、かつてブレスリン自身が書いた著書を参考にした、脱獄不可能の厳重警備がしかれていた‥‥。


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スタローンとシュワルツネガー。

かつてはライバルだ不仲だと噂された2人が、ついに2人で主演です。

共演はありましたけどね。「エクスペンダブルズ」。


スタローンは、あいかわらずがっちがちの肉体で。

顔もツヤツヤ。

メイクや「テコ入れ」もあるでしょうけど。

ブルース・ウィリスなんかは、最近では年相応の、老練なアクションを駆使する役柄に移行していますけど。(頭皮の具合もあって)

スタローンは、まだまだ肉体真っ向勝負で攻めるのですな。


そこに、本格的に映画界に復帰してきたシュワちゃん。

こりゃあもう、バチバチのどつき合いか!?と期待していたのですが。

なんと、序盤からシュワちゃんがスタローンに友好的態度。

もちろん、そこには秘密がありますし、それがどうなって行くやら‥‥というのはありますが。


僕は、がっつり敵対して、両雄一歩も譲らず!的なやつを期待していまして。

2人が頭から共闘することによって、逆にちょっと、どちらの魅力も少し弱まってしまったような。

武藤・三沢組よりも、武藤vs三沢が見たかった!

と、プロレスで例えると、そういうことです。

分かりません?好きな人しか分からんか‥‥。

そういう意味では、逆に悪役的立ち位置の刑務所長を演じる、ジム・カヴィーゼルの方が、サイコっぽくて異彩を放ってましたよ。


あと、その監獄も、最初のインパクトに比べると、物語が進むにつれ、どんどんセキュリティが緩くなっていってる感じがして。

もちろん、実際に脱獄できなければ、話が進まないわけですが。

監獄内部の絶望感は、映ったド頭がピークだった気がしたので、


あと、ちょっと不思議なのですが。

この監獄は、実はタンカーを改造したもので、

「ここは‥‥海の上だったのか!」

という、中盤での一つのキモになる部分があるのですが。

そこを、予告とか解説文で、バンバン言っちゃってまして。

まあ、それを見て僕も言っていいんかいなと思い、書いたわけですが。てへ。

結構仰々しく見せてる部分だったので、そこは可能な限り伏せておいた方が良かったのでは‥‥ねえ。


何やかんや言いましたが、往年の2大アクションスター共演は、やはり見応えありましたよ。

アクション界も若手がドンドン出てきていますが

やはり往年のスターにも、まだまだ踏ん張ってもらわないと。



☆個人的見どころ

 ・シュワちゃん66才、スタローン67才の肉体!

 ・サイコ所長

 ・まさかの脱出プランB


(1月10日公開)