待ってました!


『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』
オタクな学生デイブが、自作のヒーロー「キック・アス」として活躍してから数年。
かつて「ヒットガール」として一緒に戦ったミンディは、警官である養父から戦うことを禁じられ、普通の女子高生として生活を送ろうとしていた。
他の仲間が必要だと考えたデイブは、キック・アスのような自警ヒーローを集めて活動する、スターズ・アンド・ストライプス大佐の集団「ジャスティス・フォーエバー」と合流。
その頃、以前キック・アスに父親を殺されたレッド・ミストの母が事故で亡くなり、彼に莫大な遺産が転がり込む。
そして、悪の化身「マザー・ファッカー」として生まれ変わり、凶悪な集団を集め、キック・アスへの復讐を誓っていた‥‥。

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日本では公開当初、少数の上映館だったのが、口コミで面白いと広がり大ヒットとなった「キック・アス」の続編です。

前作に引き続き、キックアス=デイブ役にアーロン・テイラー=ジョンソン。
そして、ヒットガール=ミンディ役はもちろん、この映画でブレイクしたクロエ・グレース・モレッツ。
さらには、スターズ・アンド・ストライプス大佐役で、ジム・キャリーも参加。

前作から数年。
ちびっこ暗殺者だったヒットガール=ミンディも女子高生に。
キレのいい動きは健在だが、殺された父のようにならぬよう、義父が厳しく、危ないことに首を突っ込まないよう教え込む。
デイブも卒業を控え、将来を考えなければならない年齢に。
キックアスとして時の人となったが、自分の将来の進路に迷いを抱いていた。

シリアスとコメディのバランスが絶妙で、バカバカしいストーリーの中にも、リアルな現実を盛り込み、抜群に面白かった全作。
今作はかなり、シリアス多めでした。
僕にはちょっと重すぎたかな~。

誰かが死ぬことによって、ファンタジーではなく、これが現実世界だとデイブに思い知らせた前作。
今作では、さらにそれをドギツクしてありまして。
さすがにちょっと引いちゃいました。
僕が求めているのは、そこではなかったです。
もっと他の表現もあったのではなかろうか。

ジム・キャリー演じるヒーローも、正義に偏執的なところはいい感じだったんですが、期待してたよりは、ちょっと消化不良気味で。

と言いつつも
我らがヒットガールの、キレッキレのアクションは、もちろん健在で爽快。
ストーリーも、前作はあくまでデイブの物語だったんですが
今作は、デイブとミンディ、「自分とは‥‥」に悩む、2人の若者の物語になっておりました。
つまりヒットガール多め!

でも、さすがのヒットガールも大人になってましたから。
少女の頃のまんまのコスチュームではなく、どっかしら大人仕様になってても良かったのになあと。

「キック・アス」は、良し悪しは別として、すでにヒットガールのものになったんじゃないかと僕は思うのです。
今回も、観ててヒューヒュー言いたくなるような、カッコ良いシーンが満載でしたし。

もし次作があるなら、思い切ってヒットガールを主役にした物語が観てみたいなあ。


☆個人的見どころ
 ・とにもかくにもヒットガール!
 ・カウンセリングのような会議
 ・そしてマザーファッカーは‥‥

(2014年2月公開)