上戸彩さん8年ぶり主演!



『武士の献立』

素晴らしい味覚と料理の才能を持つ春(上戸彩)は、勝ち気な性格で、今でいうバツイチ。

そんな春だが、腕前を加賀藩の料理方・舟木(西田敏行)に見込まれ、息子の安信(高良健吾)の元に嫁ぐことに。

しかし安信は、腕利きの包丁侍の息子のくせに、料理が大の苦手。

春は、姑の力も借りながら、安信に一から料理を教えることに‥‥。


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そろばん侍の生活を描いた「武士の家計簿」に続く、加賀藩を舞台にしたシリーズの第2弾だそうです。

上戸彩さんは、なんと8年ぶりの主演。


昔の日本と言えば、男が外で働き、女が家で家事を、という完全分業制だと思っていたので。

当時の男、特に侍などは、米すら炊けないんだろうなと思っていたら。

城のごはんは、その侍が作っていたんですねえ。小さな驚き。

よくよく考えりゃあ、城で働くのは男ですから。

そういう役割がいるのも当たり前ですな。


今ほど食材が豊富ではない時代とはいえ。

海に面した加賀藩ですし。

日本には四季がありますから、そのつど旬の食材が採れますし。

美味しそうな日本料理が次々出てきて、目で楽しめる映画なのかなと思いきや。


もちろんそういう要素もふんだんにありましたけど。

後半は、自分の待遇と生き方に悩む当時の侍たちの、それぞれの戦いの物語へ。

ちょっとびっくりしましたよ。

急展開と、突然のシリアスに。


江戸幕府が始まって、明治の直前まで。

日本では大きな争いは起りませんでしたが。

こういう、武士のプライドをかけた小さな反乱などは、そこかしこで起っていたんでしょうな。


そして、最初はプライドばかり高くて、頼りなかった安信も。

いろんな経験を経て、徐々に一人前に‥‥。


「武士が包丁って」

と、観る前は思っていたのですが。

誇りを持って仕事に挑む姿は、男の僕でも惚れそうになるほどカッコ良かったっす。



☆個人的見どこ

 ・包丁の儀

 ・春の覚悟

 ・料理!


(12月14日公開)