マッキー=蝿!



『マッキー』
陽気な青年ジャニは、近所に住むビンドゥに恋をしていた。

ビンドゥは、その気持ちを知りながらも、ワザと冷たくあしらってじらす毎日。

建設会社の社長で、裏ではマフィアのボスであるスティーブは、そのルックスの良さもあって、落とせない女はいないと思っているうぬぼれ屋。

ある日、ジャニとビンドゥが両想いになったと知って激怒し、スティーブはジャニを殺害してしまう。

しかし、ビンドゥへの気持ちの強さからか、ジャニは蝿に転生。スティーブに復讐を誓う‥‥。


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最近元気の良いインド映画です。

今回はなんと、殺された人間が蝿に転生し、復讐するという。

史上初のラブアクション蝿コメディ映画!


そもそも、その設定が何やねん。ってことですよね。

殺された青年が

愛する人を守り

自分を殺した相手に復讐するため

主人公が生まれ変わる

蝿に。


蝿。


なんで蝿やねん!

蝿ごときに何ができるねん!

しかも、ビンドゥもそれを受け入れるって!

と、突っ込みどころ満載感にクククと笑っていたら。


これがまあ、縦横無尽に、痛快に立ち向かうのですよ。

たかだか一匹の、見栄えの悪い蝿(偶然の韻)が。

そしていつしか、そんな蝿を心から応援している自分。

ついには、そんな蝿に胸を熱くさせられてしまい‥‥

なんだこの気持ちは!


邦画だったら、会議でワハハと笑って、それで終わってしまいそうな案なのに。

その遊び心を、全力でやっちゃった感じが、とても素敵です。


インド映画のCGって独特ですね。

CG感が全く隠せてないんですけど、雑然とした、混沌としたインド映画にマッチしているというか。

しかし、蝿のCGを作ってる時、スタッフはどんな気持ちやったんですかね。笑


そしてやっぱり、ヒロインが美人!

インドの美人さんって、なんか僕、引き込まれてしまうんです。

ちなみに悪役のスティーブは、男前やけどチュートリアルの徳井に見えてしかたなかったですよ。わはは。


前も書いたかもですけど、インド映画には、邦画や洋画にない、独特の熱があるんですよね。

「元気がいい!」

って言う表現が似合うというか。

まあインドでは毎年すんごい数の映画が製作されるそうなので、その中でも特に良質な映画が、日本に来てるんでしょうけど。


また元気なインド映画を日本に紹介してくださいませ。

そういうお仕事の皆さま。ぜひ!



☆個人的見どころ

 ・蝿の戦術

 ・蝿の恋

 ・蝿ダンス