旧日本軍の隠し財産!
『人類資金』
終戦時、旧日本軍が密かに回収したという、通称M資金と呼ばれる、軍部の隠し資金。
そのM資金の名を使い、詐欺行為を繰り返しているのは、真舟(佐藤浩市)という詐欺師。
ある日、真舟の前に、日本国際文化振興会の石(森山未來)という男が現れる。
石につれられた真舟は、本庄(岸辺一徳)という男から、M資金が実際に存在することを聞く。
しかも、ある投資ファンドが管理する、10兆円と言われるM資金を奪取すれば、報酬として50億を払うと言うのだ‥‥。
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「どついたるねん」「大鹿村騒動記」の阪本順治監督です。
出演者も、佐藤浩市さん、岸辺一徳さん、仲代達矢さん、石橋蓮司さん、オダギリジョーさん、森山未來さん、観月ありささん、香取慎吾さんなどなど。
撮影地も、日本、アメリカ、タイ、ロシアの4ヶ国で。
しかもアメリカでは、日本映画初の国連でのロケを敢行したそうで。
超豪華!
旧日本軍の隠し財産は、徳川埋蔵金同様、有名な都市伝説ですもんね。
僕、そういう話が大好きで。
予告編を見ていて、その隠し財産は本当にあるのか?あったらそれをどうするのか?みたいな映画だと思ったのですが。
どうやら、そのM資金は、普通にある設定から始まってて。(もちろん一般には知られていないという設定)
その金を運用する組織があって、その組織のやり方に異を唱える者がいて。
組織からその金を奪うために、凄腕の詐欺師に協力を求めるという。
そんな話だと、なんとなく分かったんですが。
とにかくもう、関係性とストーリーと、その見せ方がややこしくて。
ストーリーが壮大なのは分かったんですが。
そのスケールを楽しむ以前に、映画の全体像を掴むのと、ストーリーについて行くので精一杯でした。
それと10兆円を運用していて、世界中に支部がある秘密組織なのに、なんだか緩いというか脇が甘いというか。
因縁めいたものがあったにせよ、そんな強大な組織を相手にするのに、一詐欺師に協力を仰ぐというのも、ちょっと不可解で。
最終的には、「ああ、こういう話にたどりつくわけか~」と、理解はできましたけど。
もっと優先するべきお金の使い道があるのでは‥‥なんてことも思ったり。
なんだかいろいろと、モヤモヤしたものが晴れないまま終わってしまいました。
全然関係ないけど、僕の友達の役者・三浦誠己がこの映画に出ております。
こんな大作映画に、名前のある役で出れるとは!
しかも、観月ありささんの部下役!うらやましい!
銀幕スターやないか!
☆個人的見どころ
・M資金の使い道
・国連ロケ
・三浦!