ダニー・ボイル監督!



『トランス』

競売人のサイモンが、ゴヤの名画「魔女たちの飛翔」をオークションにかけている時、強盗団の襲撃が。

サイモンは、マニュアルに沿って絵画を安全な場所へ移すが、途中で強盗のリーダーに見つかり奪われてしまう。

だが実は、サイモンは強盗団と結託し、絵画を盗む手助けをしていた。

ところが肝心の絵画が、犯行の途中で行方不明に。

強盗団に呼び出され、問い詰められるサイモンだが、彼は犯行中に殴られた拍子に、記憶があやふやになっていて‥‥。


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「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督です。

あの名作を生んで以降、ハードルが上がりまくってる気もしますが。

主演はジェームズ・マカヴォイ。

「X-MEN:ファーストジェネレーション」で主演してたあの俳優さんです。


最初、部分的に記憶喪失になったサイモンを、催眠療法に連れて行った時は、「おや?」と。

この展開、ちょっとリアリティに欠けないかい?と。

ところがところが。

その記憶をたどってみると、みんなが思ってもいなかった事実が呼び起こされ。

サイモン、強盗、さらには催眠療法士の女性も巻き込み、物語は意外な方向へ。


最初は謎だらけだった全体像。

そのモヤが徐々に晴れて行く感じが心地良かったのですが。

ただ、どんどん真相が見えて来るのかと思いきや、なぜかいったんややこしくなったり。

そのせいかどうか、「なんでこの人、こんな行動を?」と、理解できなかった部分も。

もう1回見直したら、ちゃんと分かるんかな。


とは言え、物語的には意外性があって、最後まで楽しめましたし。

きっちりしたオチもついていたのですが。

「正義は勝つ!」的な爽快感がなかったのが、僕としては残念でした。


僕は、ダニー・ボイル監督の構成の凝った見せ方、好きなのです。

そして音楽がシャレオツ!それだけでも絵が持つと言うか。

改めて、映画の音楽って大事なのだなあ。



☆個人的見どころ

 ・サイモンの謎

 ・シャレオツ音楽

 ・最後に笑うのは?