デニーロ!



『マラヴィータ』

フランス・ノルマンディー地方の片田舎に引っ越してきたフレッド・ブレイク(デニーロ)の一家。

一家は、FBIの証人保護プログラムにより、監視されながら偽名で暮らしていた。

しかし目立たないよう、静かに町に馴染もうとしても、ことある事にトラブルを起こしてしまう。

その頃、フレッドを恨むマフィアのボスが、血眼になって彼を捜していた‥‥。


---------------


「レオン」のリュック・ベッソン監督です。

デニーロの妻役がミシェル・ファイファー。

FBI捜査官にトミー・リー・ジョーンズ。

豪華!


これはもう、コメディですね。

バイオレンスコメディ。(勝手に言ってます)


元ギャングやけど、足を洗って、静かに暮らそうとするフレッド。

しかし、ことある事に昔の血が騒ぎ、それによって家族が振り回される‥‥話なのかと思いきや。

嫁の方が、はるかに短気で狂気!

娘はブロンド美人なのに、ナンパ男の顔面をボコボコにし

息子はいじめっ子グループに、狡猾に仕返し。

なんだこの一家!


マフィアだのヤクザだのの、映画とはいえやりすぎな暴力には嫌悪感をモロ出しにしてしまう僕ですが。

閉鎖的な田舎での、挨拶代わりの軽い嫌味や嫌がらせに、「倍返し」どころではないお返しをしてくれちゃうと、逆にもう痛快ですよね。

普通に笑っちゃいました。


そんなこんなで、結局敵対するマフィアに居所が見つかるわけですが。

(この程度はネタバレでないと判断)

その見つかり方も、はっきり言ってギャグ。

極めつけは、教会での映画の上映会。

面白かった~。


で、一転、もちろん見つかったら抗争になるのですが。

そこはどこかしら、命のやり取りの緊張感が急にグワワッと来たり

「んなアホな!」と思える、さらなるバカっぷりが観たかったりしたのですが

そのコメディにもシリアスにも、どちらにも振り切るわけではなく。

なんとなく消化不良感は否めなかったです。

楽しかったんですけど、さらに欲しかった!という意味でですよ。


はてさて、一家とマフィアとFBI

勝ち残るのは誰だ!?



☆個人的見どころ

 ・フレッドの妄想

 ・娘役のダイアナ・アグロン美人!

 ・グッドフェローズ。笑


(11月15日公開)