俺の船に乗れ!


『キャプテンハーロック』

宇宙各地に散らばった数千億の人類が、一斉に地球に帰還しようとしたために起こったカム・ホーム戦争。

あれから100年立ち、地球は連邦政府によって管理され、誰も降り立てなくなっていた。

その連邦政府に対し、たった一隻の戦艦「アルカディア号」で戦いを挑む宇宙海賊キャプテン・ハーロックと仲間たち。

広域指名手配犯である彼の暗殺を命じられた青年ヤマは、素性を隠してアルカディア号に乗り込むことに成功。

しかしヤマはそこで、政府がひた隠しにする重大な秘密を知ることになる‥‥。


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松本零士さんの描き出したキャラクターの中でも、屈指の人気者キャプテンハーロック。

すでにテレビアニメ化や映画化もされておりますが。


それがなんと、30年ぶりに、総制作費3,000万ドルをかけて、フルCGアニメで復活!

観ないわけないでしょうよ。世代ですから。


残念ながら、僕は3Dではなくて2D版で観たのですが。

それでも、アルカディア号の迫力ったら!

爆炎の中から現れるドクロの艦首。

こっちの数倍もある戦艦の、ドテッ腹に突っ込んでブチ壊すアルカディア号。

かっけー!

と、自分の中になかったチャラ男の部分が目覚めそうになってしまいました。


僕、フルCGアニメって苦手なんですよね。

ピクサーとか、ああいうキャラクター物ではなくて、こういうリアルに描いたタイプのヤツのことですよ。

実写でもない、アニメでもない、どっちつかずな感じがして。


なので、メカ系はいいけど、やっぱり人物の方には、すこし違和感を感じてしまいました。

CG技術の進歩は素晴らしく、以前に比べてはるかに人間らしく描かれてはいましたけどね。

それでもやっぱり、僕は苦手っすなあ。


ハーロック役の声優さんといえば、やはり井上真樹夫さんのイメージがありまして。

正直、小栗旬さんがどうなるのか‥‥と勝手ながら思っていたのですが。

いやはや、想像以上にカッコ良かったですよ。いい声!


ですが、こんなにもストーリーをいじる必要あったんですかね?

特に、ハーロックが不死の設定になっていることに驚きました。

しかも、自身の復讐のために漂流していることになっていることも。

僕らのハーロックは、そんなみみっちい男じゃないよ!


復讐のために、不死の体になって宇宙を漂流しているなんて。

そりゃあ海賊船じゃなくて、幽霊船でしょうよ‥‥。


アルカディア号の動力「ダークマター機関」っていうのも、よく分かりませんでした。

結局‥‥無敵じゃない?って言う‥‥。

だったら、いろいろ裏をかくような、ゲリラ的な戦術って必要だったのか?と。


終わってみれば、ストーリー的には、いろいろとモヤモヤが残りましたが

ただ、小栗さんの声のハーロックの、たたずまいはカッコ良かったですし。

なにより、アルカディア号の迫力!

そこは映画館のスクリーンで観てよかった!



☆個人的見どころ

 ・アルカディア号!

 ・ヤッタランが‥‥かっこいい‥‥

 ・ミーメが‥‥酒飲まない‥‥