まさかの実写化!


『ガッチャマン』

21世紀初頭。

謎の侵略者「ギャラクター」により、地球の半分は壊滅。

人類は、「石」と呼ばれる不思議な結晶体の力を引き出せる適合者を集め、施設で訓練を受けさせる。

そして鍛えられた人間たちは、忍者「ガッチャマン」として、ギャラクターとの過酷な戦いに、身を投じなければならない運命だった‥‥。


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あの往年の人気アニメ「ガッチャマン」ですよ。

子供の頃、大好きでした。

僕のご贔屓は、「コンドルのジョー」。

確か、日曜の夕方かなあ。

まだ物心ついて間もないような頃に、一生懸命見てた覚えがあります。


それが、ン十年の時を経て、最新のVFXを駆使して実写化!

観に行かないわけないじゃないですか。


でも

うぬう

何だこのモヤモヤ感‥‥。


僕は単純に

「カッコええ~!」

と言いたかっただけなんですけど。


冒頭から、アニメとえらい違う、リアルに殺伐とした世界観やな~と思いきや。

「世界の半分が壊滅」と言いながらも、意外なほど平穏に暮らしている東京。

なんなら中野。


え?なんで日本は無事?

そこに迫るギャラクター。

現れたガッチャマン。

登場こそ「おお~!」と思えましたけど。


その後は、期待していた戦闘シーンは本当に少なく。

自分の意志に関係なく、「石」に適合してしまい、過酷な運命を背負ってしまった5人なのに。

仲間内で、あーだこーだ、どーのこーのの時間が長く。

白鳥のジュンなどは、命がかかった戦闘中にも関わらず、大鷲のケンへの恋心を隠さず。

いや、死んじゃうよ!油断したら!


大人も楽しめるエンターテイメントを狙ったのかもですけど

大人が観るには、人間模様や苦悩が中途半端で。

子供が観るには、アクションシーンの爽快感がもう一つで。

どっちつかずになってしまった印象は否めないです。


主演は松坂桃李さんに剛力彩芽さん。

他には岸谷五朗さんや中村獅童さん、綾野剛さんなどなど。

役者さんたちは皆さん熱演でしたし、現代風にアレンジされたコスチュームもカッコ良かったんですけど。

脚本と演出が、どうにも僕に合わなくて‥‥僕はですよ。


「科学力」と「忍者」という、少年がワクワクする2つが絶妙に合わさったアニメが「ガッチャマン」で。

逆にそこを残したのみで、僕の知ってるガッチャマンとは、だいぶ違った作品になっちゃってました。

期待しすぎたのもあったのかなあ。

ちょっと残念な仕上がりでした‥‥。



☆個人的見どころ

 ・まさかのタイミングの科学忍法火の鳥

 ・ベルクカッツェの正体

 ・南部博士の髪型の違和感