ドイツ映画かと思いきや韓国映画でした。


『ベルリン・ファイル』

北朝鮮の諜報員ジョンソンは、ベルリン市内のホテルで、アラブ系組織と極秘の武器取引を進めていた。

それをキャッチし、踏み込んだのが、韓国情報員のジンス。

からくも逃げ延びたジョンソンだったが、なぜ情報が南側に漏れたか疑問を抱く。

さらには、北朝鮮大使館で通訳として働く、ジョンソンの妻・ジョンヒに、二重スパイ疑惑が浮上。

やがてジョンソンは、南北朝鮮と中東に加え、CIAやロシア、ドイツ政府までも巻き込んだ、大きな渦に巻き込まれて行き‥‥。


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「哀しき獣」の、ハ・ジョンウが主演です。

いや~、物語とロケのスケールがでかい!

なんかタイトルがカッコ良いなと思って入ったら、ハリウッドやドイツ映画じゃなくて、韓国映画でした。


え~と

まず、北朝鮮とアラブ系組織が武器取引を。

そこに韓国のエージェントが乗り込んで来て。

その韓国のエージェントとCIAのエージェントは、情報交換をする仲で。

そのCIAはアラブ系の手配犯を追ってて。

で、北朝鮮のジョンソンの妻は、なんか偉い人の通訳やってて。

でも、二重スパイ疑惑があって‥‥


‥‥ややこし!


正直、前半1時間は、誰がどこの組織か

どことどこが手を組み、また争っているのか

というか、まずどんな組織があるのか

ストーリーを追うというか、まずその舞台の全貌を掴むことに必死で。


何度か心が折れそうになりましたね。

いや、折れずに着いて行ったつもりですが、全ては理解できていないかも‥‥。


しかし、物語が整理されてきて、それぞれの組織の目的が、やっと分かってくると状況が一転。

誰が敵で、誰が味方なのか。

裏切り、裏切られ。

騙された方が命を失う。

緊迫感満載のスリリングな展開に、いつしか引き込まれ、手に汗握っておりました。

ああ‥‥肩が凝ったよ‥‥。


北朝鮮のスパイ(映画で観る限りの)って、独特の哀愁がありますよね。

「祖国にいる家族を人質に取られてるも同然」

みたいな設定は、よく入ってきますし。

夫婦であっても、お互いを監視し合う関係にさせられたり。

この作品でも、そういう哀愁部分がたっぷり練り込まれてました。


しかし、やってることは最新機器を使ったスパイ戦なのに。

争いの内容は、何十年も前から変わらない、っていう‥‥。

何だかねえ。


ちなみにラストが、何だか尻切れのような。

続編を臭わされたわけではないですけど、

「え?これからどうすんの?」

的なところで終わられちゃいました。もやもや。



☆個人的見どころ

 ・誰が裏切り者か?

 ・生き残るのは‥‥

 ・車に掴まる握力半端ねえ